食べ過ぎに至る原因としてストレスがあげられる。
ダイエットで食べるのを我慢することがストレスとなり、それが原因で食べ過ぎてしまう。ダイエットの失敗を防ぐには、考え方、物事の捉え方を見直すのが鍵となる。
<目次>
1.ストレスが原因で食べ過ぎるパターン
「暴飲暴食」という言葉があるが、必要以上に食べ過ぎてしまった時を思い返すと、ストレスの存在を感じる人が多いと思う。仕事や日常生活でストレスを溜め込んだ時に、好きなだ け食べるという行動に走ってしまうことがある。
また、ダイエットに取り組むと食事制限により、好きなものを満足するまで食べることを我慢しなければいけない。そのことが過度にストレスとなると、緊張の糸が切れたときに、ついたくさん食べてしまう。その際、ダイエットに対して挫折感を持ってしまうと、体重計も載らなくなり、ずるずると食べ過ぎが続き、ダイエットを放棄してしまうこともある。
2.考え方、物事の捉え方を変えてみよう
健康のために始めたダイエットだが、次第に自分を追い込むようになるとストレスを抱えてしまう。ストレスを溜める原因に、ダイエットに対する考え方、捉え方に問題があることが 多い。次のような考え方があるとストレスとなりがちである。
(1)全か無か思考(完ぺき主義)
ダイエットに対し完ぺきを求めすぎる。一回でも食べ過ぎてしまうと「ダイエットは失敗」と思い込み自分を否定しまう。
(2)こころの色眼鏡(選択的注目)
自分の体形、体重管理について、悪い面だけを見てしまう。良い面は視野に入らず、過剰にダイエットが必要と思い込む。
(3)拡大解釈と過少評価
ダイエット中の食べ過ぎや、ちょっとした体重増加について、失敗として過大にとらえる一方で、ダイエットに取り組んだ成功面については「取るに足らないこと」と思ってしまう。
(4)結論の飛躍(恣意的推論)
一度でも食べ過ぎてしまうと「私には、ダイエットが無理にちがいない」と根拠に基づかず悲観的な結論を出す。
(5)過度の一般化
一度の食べ過ぎた失敗だけを根拠に「私は、何をやってもダメだ」と結論づけたり、この先もずっとそのことが起きると考えてしまう。
(6)自分自身への関連づけ(個人化)
ダイエットに取り組む中、停滞期が起こると様々な理由があるにもかかわらず「自分がダメなせいでこうなってしまった」と考えてしまう。
(7) 「〜すべき思考 」
「ダイエットすべきだ」「食欲を我慢しなくてはならない」と必要以上に自分にプレッシャーをかけてしまう。
(8) レッテルはり
食べ過ぎた時に冷静に理由(ストレスの原因)を考えず「私はダメ人間」「ダイエット失格者」など否定的なレッテルをはってしまう。
(9) 感情的な決め付け
事実でなく、自分の感情を根拠として物事を判断してしまう。
(10) マイナス思考
一度の食べ過ぎなどは、ダイエットの中では息抜きとして良いことでもあるのに、マイナスに考え過ぎてしまう。
3. 物事の捉え方を変えてダイエットを継続しよう
上記であげたような考え方、物事の捉え方をする習慣があると、ダイエット取組み中にストレスを抱えやすく、ダイエットを失敗しやすい。
ダイエットは継続して取り組むもので、一度や二度の食べ過ぎならば、状況を分析してその後の食事量を調整していけばよい。ダイエットは、自分の生活や体質に合った生活習慣を自ら見つけて行くもの。短期的に痩せることが目的ではなく、長期にわたって健康を維持するための基礎となるものである。「痩せなければ」と思いつめてダイエットをすると、挫折した時のリバウンドが懸念される。ストレスに対する姿勢、自分の物事の捉え方も冷静に見直して、長続きする習慣としてダイエットを続けるよう工夫しよう。
4. まとめ
・食べ過ぎる原因にストレスがあげられる。ダイエットがストレスとなると、ふとした弾みで食べ過ぎてしまうことがある。
・ダイエットに対して挫折感を味わうと、体重管理などを放棄してしまいリバウンド太りが懸念される。
・ダイエット失敗の根底に、考え方、物事の捉え方に一定のパターンがあることが多い。
・ダイエットは継続して生活習慣を改善していく取組み。長期的な視野に立って、自分に合った方法を探求していくとよい。
<こんな記事もあります>