こんにちは。このブログでは、私が読んだ本の感想やおすすめを紹介しています。今回は、哲学者であり、株式会社ゲンロンの代表でもある東浩紀さんの最新刊「訂正する力」について書きたいと思います。
「訂正する力」とは、一体何でしょうか?
本書では、東さんは、現代日本において、自分の意見や考え方を変えること、つまり「訂正すること」がとても重要だと説いています。
なぜなら、訂正することは、現実に合わせて自分をアップデートすることであり、過去と現在をつなげることであり、他者との対話や共生を可能にすることだからです。
本書は、以下のような構成になっています。
- 第1章:なぜ「訂正する力」は必要か
- 第2章:「じつは……だった」のダイナミズム
- 第3章:親密な公共圏をつくる
- 第4章:「喧騒のある国」を取り戻す
各章では、東さんがこれまでに展開してきた「観光客の哲学」や「訂正可能性の哲学」という思想を、時事問題や実例を交えてわかりやすく解説しています。
また、聞き手・構成を担当した辻田真佐憲さんとの対話も挿入されており、東さんの人柄や思考の流れも垣間見ることができます。
本書を読んで、私が感じたことは、以下の通りです。
・訂正することは、自分の間違いや過ちを認めることだけではなく、自分の正しさや一貫性を変えていくことでもある。
それは、自分の成長や変化を許容することであり、自分の固定観念や先入観を捨てることでもある。
訂正することは、自分にとって都合の悪いことや批判にも耳を傾けることであり、自分の視野や知識を広げることでもある。
・訂正することは、他者との関係性を築くことでもある。
他者の話を聞くことは、相手の価値観や感情を理解することであり、相手の存在を尊重することでもある。
他者の話を聞くことは、自分の話を伝えることよりも難しいことかもしれないが、それだけに価値があることでもある。
他者の話を聞くことは、自分とは違う視点や考え方に触れることであり、自分の思い込みや偏見を訂正することでもある。
・訂正することは、過去と現在を繋ぐことでもある。
過去は、決して変わらないものではなく、現在の解釈によって変わっていくものである。
過去を記憶することは、過去の出来事や人物に対して敬意を払うことであり、過去の影響や責任を認めることでもある。
過去を記憶することは、過去の自分や他者を訂正することであり、過去から学ぶことでもある。
本書の背景や著者についても少し触れておきたいと思います。
本書は、東さんが2023年に刊行した『訂正可能性の哲学』という大著の内容を、一般の読者にもわかりやすく伝えるために書かれたものです。
『訂正可能性の哲学』は、東さんがこれまでに培ってきた哲学的な知見や思考法を体系化したもので、東さんの哲学の集大成とも言える作品です。
東さんは、1969年生まれの哲学者であり、株式会社ゲンロンの代表でもあります。
ゲンロンは、哲学や文学、芸術などの分野で活動する総合文化機関で、出版や教育、イベントなどを行っています。
東さんは、ゲンロンを通じて、多くの若手の才能を発掘し、育成し、支援しています。
また、東さんは、日本の思想や文化について、常に鋭い視点で分析し、批評し、提言しています。
東さんの著作には、『観光客の哲学』『ゲーム的リアリズムの誕生』『戦争論』『日本の思想』などがあります。
以上が、私の本書に対する感想や紹介です。
本書は、現代日本において、自分の意見や考え方を変えること、つまり「訂正すること」がとても重要だと説いています。
訂正することは、自分をアップデートすることであり、他者との対話や共生を可能にすることであり、過去と現在をつなげることでもあります。
本書を読むことで、自分の思考や行動について、新たな視点や知識を得ることができます。
本書は、以下のような人におすすめです。
- 自分の意見や考え方に固執してしまう人
- 他者の話を聞くことが苦手な人
- 過去の自分や他者を許せない人
- 現実に合わせて自分を変えることができない人
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