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旗じるしを掲げ、維持していく。これからの生き方に必要なこと。

会社員生活では、個人の意思より会社の方針、集団の論理が優先される。

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集団の中に埋没した生活を長く続けていると、個人としての考え方、モノの見方が小さな存在になってしまう。しかし、これからの社会は、会社中心の集団主義から、個人の存在も尊重する多様な価値観を包摂する社会へと変化していく個人としての考えを明確に持っていくことの必要性を考えてみた。


<目次>

1.今までは、会社中心の集団主義重視の時代であった

私は会社員生活を30年近く続けている。勤務時間も長く、社員としての考え方、モノの見方に自分が馴染んでしまっている。もちろん、食べ物の好みや、趣味の範囲では、個人の趣向といったものを持ち合わせている。しかし、社会との接し方や、労働観(どうやって生活の糧を得るか)など、生きていく上で重要な価値観については、あまり自分の考えを明確に持ち主張する習慣を持たなかった。会社員として、平穏に生きていくには、個人としての考えは最小限にして、集団に従う方が都合がよかったのかもしれない。

2.これからの時代は、個人の考えを明確に維持していく方がよい

私は、50代に入り、会社員を卒業した後の暮らし方も視野に入れるべき年代となった。これまでの会社員としての意識だけではなく、一人の人間、いわば個人事業主的なものの見方も必要になってくると感じてきている。

先日、小説家の村上春樹氏のエッセイを読んで、なるほどと思う文章があったので引用させていただく。

「『みんなにいい顔はできない』、平ったく言えばそういうことになる。店を経営しているときも、だいたい同じような方針でやっていた。店にはたくさんの客がやってくる。その十人に一人が『なかなか良い店だな。気に入った。また来よう』と思ってくれればそれでいい。十人のうちの一人がリピーターになってくれれば、経営は成り立っていく。逆に言えば、十人のうちの九人に気に入ってもらえなくても、べつにかまわないわけだ。そう考えると気が楽になる。しかしその『一人』には確実に、とことん気に入ってもらう必要がある。そしてそのために経営者は、明確な姿勢と哲学のようなものを旗じるしとして掲げ、それを辛抱強く、風雨に耐えて維持していかなくてはならない。それが店の経営から身をもって学んだことだった。」(村上春樹、「走ることについて語るときに僕の語ること」より)

これは村上氏がジャズバーを経営していた時の考え方を書いたものだが、小説を書く姿勢も同様であるとのこと。「明確な姿勢と哲学のようなものを旗じるしとして掲げ、それを辛抱強く維持していく」ことが、これからの時代に求められているものだと思う。

3.「ブログ=お店」と考え、自分の旗じるしを明確にしていきたい

自分でブログを書くようになってから、主張すべき自分の考えというものが弱いことを感じさせられる。自分のブログは、自分のお店のようなものだ。ブログを読みに来てくれる方=お客様に、このブログがどんな姿勢であり、一定の視点を持った記事が書かれているということを、もっと感じてもらえるよう運営していきたい
まだ、開始して3ヶ月ほどであるが、自分の考えを明確にしていく必要性を感じる。現時点での考えは、「世の中に価値ある情報をしっかり提供していくこと」であるが、さらに考えを具体的に、明確にしていこうと思う。

4.まとめ

・会社員生活の中で、個人の考え、主張を明確に持つ習慣がなかった。
・今後は会社員であっても、個人としの姿勢、哲学が求められる時代となってくる。
「ブログ=自分のお店」と考え、自分の考えを確立していきたい。




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