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自らが依って立つ価値観をアップデートしていこう

人はどういった時に、幸せ感や充実感を感じるのだろうか。

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人それぞれに、何らかの価値軸があり、自分の行動や成果をその価値軸によって評価していると言える。
自己評価が不調の時(=幸せ感や充実感を感じられない時)は、自らが依って立つ価値軸を見つめ直すことも考えよう。

<目次>

1.自らの価値軸は相対的なもの

私たちは、普段、それほどは意識せずに、自分の行動やその結果について自己評価を行っている。自己評価の中では、満足/不満、達成感/不全感、優越感/劣等感、などさまざまなパラメーターが集計され、その結果で満足したり不満を抱いたりなどの気分を形成していく。
自己評価が低い状態が続くと、日々の生活に充実を感じ取ることができず、幸せ感を感じ取れなくなっていく。
そのような時は、自己評価を低くしている自分の価値軸が妥当なものであるかを検証すべきである。自己評価軸が、現在の自分がおかれた立場、本当に心からやりたいと思っていること等に照らし合わせて適切なものか、点検を行おう。今時点の自分に合致しない「物差し」で評価してしまっている可能性もあるからだ。

2.自分の価値軸がどう形成されてきたかを考察する

そもそも自分の価値軸、物事を評価する価値観はどのように形成されてきたかを振り返ってみよう。人生の中で経験してきた以下のような要素が、お互いに重なり合って自分の価値軸として形成されていると思われる。

・生まれ育った時代背景
・家庭環境や親の価値観の影響
・生まれ持った個人の性格、思考パターン
・受けてきた教育、一緒に過ごした友人の影響
・所属してきた組織の価値軸
・生きてきた各時代の世の趨勢(世間で多数とされる価値観など)

こういった要素が複雑に組み合わさり価値軸として形成されていると考える。各要素を細かに検証していくのは難しいが、ざっくり自分が生きてきた時代を振り返り、自分に影響を与えた物事や人物などについて考えをめぐらしてみるとよい

普段は、あまり自身の価値観について意識的に考察する機会は少ないと思う。しかし、自己評価が「不調」で幸せ感を感じ取れないときは、自分の価値軸を振り返る「岐路」なんだと考え、「自省」の時間をとるとよいだろう。

3.時代やライフステージにあわせて価値軸をアップデートしよう

現代は、世の中の価値観が多様化し、重要だとされることの変動も大きくなっている。また、自分の年代、各ライフステージにおいて必要とされる事項も変化していく。
そのため、今までこだわっていたことが、それほど重要ではないと気付いたり、今まで目を向けていなかった事項に価値を見出したりすることもあるだろう。
時代や自分のライフステージの変化に合わせ、自分の価値軸もアップデートしていくことが必要であろう。現在の自分を正当に評価した上で、これから頑張りたいことや、チャレンジしたいことをプラスに考えるような価値軸に置き換えていく柔軟性も必要となってくる。

4.まとめ 幸せ感を感じ取れないときは、自分の価値軸を見直そう

自己評価が不調な時はネガティブな気持ちになってしまうのではなく、人生の「潮目」だと思って自身の価値軸を振り返ってみる。その上で、自分のライフステージ、時代の趨勢を踏まえて、自分を肯定的に後押しできるような考え方に変えていく柔軟性も必要である。
現代は多様性が求められているので、会社の人間関係の中で構築された価値観ではなく、全然違う業種や価値観とふれあい、変化の時代でもある現代にしなやかに生きていくために、自分の価値軸のアップデートを図っていこう


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