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『ネガティブ思考こそ最高のスキル』 ポジティブ思考や効率化の罠から抜け出す方法

こんにちは。このブログでは、読書好きの私がおすすめの本を紹介しています。今回は、オリバー・バークマンさんの『ネガティブ思考こそ最高のスキル』という本について、感想やレビューをお届けします。

この本は、ポジティブ思考や効率化に縛られている現代人に向けて、ネガティブ思考の価値や活用法を説く一冊です。

著者は、英国の有名紙『ガーディアン』の記者であり、自己啓発本のベストセラー『限りある時間の使い方』の著者でもあります。

この本は、『解毒剤』というタイトルで2013年に出版されたものの改題復刊版です。


この本を読んで、私が感じたことは、以下のようなことです。


ネガティブ思考とは、悲観的になることではなく、現実を直視し、自分の感情や欲望にとらわれないことだということ。

ネガティブ思考は、自分の限界や死を受け入れることで、本当に大切なことに集中できるようになるということ。


ポジティブ思考や効率化は、一見、自由で幸せになれるように見えるが、実は逆効果になることが多いということ。

ポジティブ思考は、現実から目を背け、自分に都合のいいことだけを信じることになり、効率化は、忙しさに埋没し、自分の本質や価値を見失うことになるということ。


ネガティブ思考を実践するには、自分の時間やエネルギーを無駄に使わないように、優先順位をつけることや、断ることが重要だということ。

また、自分の心や身体に優しくすることや、他人との関係を大切にすることも、ネガティブ思考の一環だということ。


この本の背景や著者についても、興味深いことがたくさんあります。

例えば、著者は、自分自身がライフハックやポジティブ思考にはまっていたことを告白しています。

しかし、それらが自分の人生を豊かにするどころか、不幸にすることに気づいたことで、ネガティブ思考の研究を始めたそうです。

また、著者は、この本の中で、仏教やストア派哲学、モンテーニュキーツなど、さまざまな思想家や作家の言葉を引用しています。

これらの人々は、ネガティブ思考の先駆者や実践者と言えるでしょう。

この本は、ネガティブ思考という言葉に抵抗を感じる人も多いかもしれませんが、決して暗い本ではありません。

むしろ、ユーモアや皮肉を交えながら、現代社会の矛盾や非常識を暴き、自分らしく生きるためのヒントを与えてくれる本です。

この本を読めば、自分の時間や人生に対する見方が変わるかもしれません。

この本は、以下のような人におすすめです。

  • ポジティブ思考や効率化に疲れている人
  • 自分の本当の幸せや価値を見つけたい人
  • 現実を直視し、自分の感情や欲望にとらわれない人

この本は、下記リンクから購入できます。