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実録 心理カウンセリングを受けてみた その9 家族の理解と協力を得る

前回記事に引き続き、心理カウンセリングの実体験レポートその9である。

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前回記事で、問題解決の第一歩として、睡眠日誌をつけようとしたところまでを書いた。今回は、いざ取組みを実行に移すにあたって家族の理解と協力を得たことを記事にする。

<目次>

1.先ずは睡眠日誌をつけることから

前回記事で、自分の睡眠状況を把握するために睡眠日誌をつけようとしたところまでを書いた。
毎朝、起きた後に床に入った時間と実際に眠れた時間をメモして表に記入していくだけだ。至極、簡単なことである。しかし、なぜかその時の私にとっては気が重かった。自分のためのことなのに「めんどうだな」と感じたのである。
これは「うつ状態」特有のことで、何でもない簡単なことであっても、しんどく感じてしまう。特に自身のこと、自分に向き合うようなことに対して、妙に二の足を踏んでしまうのである。心が健康な人にはニュアンスが伝わりにくいと思う。
私自身、これを書いている時点では、その時の自分に対して「時間の記録くらいさっさとやれよ」と言いたいところである。
この点がうつ状態」の辛さ、不可解さであって、健常な状態であれば何ともないことが、重しがかかるようにできなくなっていくのである。また、このことが本人にとっては焦り、劣等感となり、ますますネガティブな気分となりがちである。

2.一人で抱えるのが辛いので誰かに話す

このように「うつ回路」にはまってしまうと、ネガティブ思考で身動きが取れなくなってしまう。そうなると、結構短い時間でマイナス方向のブラックホールに吸い込まれていく。視界が真っ暗にならないうちに、抜け出さなければいけない。

「うつ回路」脱出のとりあえずの手段は「誰かに話す」ということだと思う。家族でもいいし、家族がダメなら生命保険に加入していれば、サービスで付いている健康サポートフリーダイアルでもいい。どこかに打ち明ける相談先を持っておくべきだ。
健康な人でも、仕事や生活上で困ったことが重なっておきると、心の調子を悪くすると短い間で「うつ回路」にはまってしまうこともある。そのため、元気なうちに、いざとなったら相談できる窓口を複数調べておいた万がよい。勤めている会社で契約している相談窓口がある場合もあるし、住んでいる市町村で設けられている相談窓口もある。離れて暮らす家族なども、いざとなった場合は話し相手として力になってくれるかもしれない。

健康な時は、「まさか」と思うのだが、元気なうちにそういった相談窓口を探しておいて、手帳などにメモしておくことが望ましい。

3.妻に打ち明けて相談してみた

さて、私のことであるが、ある金曜日の夜、1週間溜まったストレスがあったのか、夜中に目が覚めてしまった。その後、仕事上の人間関係についての考え事が頭の中に沸き起こって眠れなくなってしまった。そのまま、朝を迎えることになったのだが、そのときの気分は大変、つらかった。
昼間に考えるとそれほどたいしたことに思えなくても、夜中に寝床で「眠れない」と思いながら悩みを増幅してしまうと、とてもネガティブな気分になってしまうものだ。 土曜日の朝から、楽しくない話題を妻に話すのは気が引けた。家族であっても心の悩みについては、話しにくい気持ちもあったので、手紙に書いて伝えようかとも考えた。しかし、手紙を書くのもしんどい状態であったこと、健康と生活にかかわる重要なことだと思ったので 不眠の悩みを話してみた





(「実録心理カウンセリングを受けてみた」シリーズ、次回に続く)