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実録 心理カウンセリングを受けてみた その34 「眠り」は直接コントロールできない。

前回記事に引き続き、心理カウンセリングの実体験レポートその35である。

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不眠対策を数多くやってきたが、結局「眠り」は直接的にはコントロールはできない。やれることのベストを尽くして後は「運」にまかせる態度も必要だ。


<目次>

1.いろいろと対策する日々

不眠に悩み、深い眠りを得たいという一心から、様々な対策を行ってきた。カフェインをとるのを控えたり、遮光カーテンを買ってきて寝室を暗くしたりした。
認知行動療法を取り入れ、睡眠衛生について学び直し、刺激コントロール法、睡眠制限法を中心としながら睡眠日誌をコツコツと付ける
少しずつ成果が出てきて、夜中に目覚める回数が減り、深い眠りも増えてきた。しかし、一本調子でよくなっていくわけではなく、不眠のぶり返しにより深い眠りがとれず、眠気が強い日が続くこともある。
安定して熟睡できる日が継続するまでには、まだ日数を重ねる必要がありそうだ(現時点で睡眠日誌を開始して2ヶ月強)。
人間の身体は機械ではないので、調子に波があるし、季節による温度、天気による気圧などの変動もあるので、眠りも変化の波の中で動いていくものだと思う。

2.不眠に「とらわれ」る

眠っている間は、意識がないので頑張って深く眠るということはできない。「眠りを深く安定させる』という目的に対して、直線的に努力を重ねて達成するというわけではない。
「眠り」という「本丸」に対して、いろいろと「外掘」を埋めていくような作業を通してじわじわと迫っていくしかない。不眠対策をいろいろやっても、眠りが浅くて体調が悪い日がある。体調が悪いと「こんなに不眠対策に取り組んでいるのに、なんで体調が悪いのだ」と考えてしまう。不眠に対して、こだわりが生じ、「とらわれ」てしまっている
「深く眠ろう」と意気込むほどに、心身に無駄な緊張が生まれ、深い眠りができなくなる。 深い眠りを求め過ぎると、するりと逃げて遠くに行ってしまうようだ。

3.多少、体調が悪くても割り切って過ごす

眠りが浅くて体調がすぐれない日は、天気で言えば「雨の日」と割り切って、耐えるしかないのだと思う。天候は自分でコントロールすることはできないが、雨の日は雨の日なりの過ごし方を工夫することはできる。 1年365日、すべての日が、ぐっすり眠れて体調もパーフェクトに過ごせるというようなことは、健康な人でもあり得ない。しかし、不眠症に悩む人は、そのようなあり得ない理想を求めてしまいがちで、理想と現実のギャップから、自身の体調に「とらわれ」ていってしまう。 多少、体調が悪くても割り切って乗り切る態度が必要だ。何とか日常生活をこなしていくうちに、段々と眠りの浅い日の割合は減っていくと思う。


(「実録心理カウンセリングを受けてみた」シリーズ、次回に続く)