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「悩む対象」を見誤らないこと。それは本当に悩む価値があることであろうか?

日常生活を送っていると様々な問題が降りかかってくる。

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人間関係に関する問題など、常に悩みの種は尽きないものである。しかし、今、頭を悩ませている事項は、本当に重要なことか?本当に悩む価値があることなのか?と自問する観点も必要である。

<目次>

1.日常の些末な心配事と生き方レベルでの課題事項

普通に生活を送っていても悩み事は尽きないものである。人間関係に起因する問題などは、長く心を煩わすものである。こういった日常生活レベルの物事は、些細なものも多いが、目の前で一つ一つ解決していかなければならず、悩んでしまうと心労を感じることも多い。
一方で、人生という長いスパンで考えた場合における不安事項、悩み事もあるだろう。未確定な将来に対する漠然とした不安、自分の進路の悩みなどが該当する。
これらの悩みごとの渦に埋もれる前に、客観的に物事の重要度を確認する必要がある。

2.自問してチェック「これは、悩む価値があることなのか?」

2.1 自問自答するステップの必要性

具体的には、悩んでいる自分に対して、「このことは本当に悩む必要があることか?悩む価値がある重要なことだろうか?」と自問自答するステップを入れることだ。
実は悩んでいる状態では、苦しみを感じている一方で、「悩んでいる自分」」に拘泥している一面もある。解決に向けた行動を起こせない自分を、無意識に肯定、容認している心理もあるからだ。「自分かわいさ」故の心理だともいえる。
冷静に悩む対象の重要度をチェックすると、「自分がとても小さいことにこだわっていたのだ」と気づくことも多い。人間関係など「相手に問題があってどうしようもない」と苦しんでいる場合には、意外に自分の自尊心の取り扱いなどを変えてみると、悩みに値しないことがわかる場合も多い。

2.2 生き方レベルの不安事項の具体化も必要

生き方レベルでの悩み事、人生の先行きに対する不安についてはどう取り扱えばいいだろうか。不確定事項が多いことが悩み、不安の原因となっているため、少しでも、自分で把握できる事実を収集することから始めることが有効である。
漠然とした不安から、事実に基づいた将来リスクの把握、対策を講じるというかたちに進めるようにする。

3.事例紹介(私の場合)

私の場合は、生き方レベルの不安事項として、老後生活に関するものがある。
平均寿命は伸びているが、最後まで自立した生活を送れるのだろうか。介護が必要な状態、認知症となると家族にしんどい思いをさせることになる。そうなると自分も人生の最後で「しあわせ」とは言えない状態に陥るのではないか。
そう考えると、漠然とした不安を感じてきたので課題を具体化すべく調査を開始した。

まず、要介護状態となってから死ぬまでどれくらいの期間を過ごすことが多いのだろうか。
平均寿命と健康寿命の差について調べてみた。統計上では、男性で約9年、女性で約13年の差があることがわかった。これは平均値なので、思った以上に長くなる可能性があることを知った。
こうなると健康寿命を保つにはどうしたらいいのか」ということを考え、対策を実施する必要がある。漠然とした不安から、具体的な課題へと変わったのである。
自分と家族の将来的な幸せ確保を考えた場合、50歳の現時点で取り組める生活習慣作りは何か。将来的な認知症予防のため何をしていったらよいか。
希望は、介護施設などのお世話にならずに人生を全うすることであるが、施設に入るとしたら、どういったところに入り、一体いくらぐらいお金がかかるものだろうか。などなど具体的な疑問点がいくつもあがってきた。

こうやって課題化したことで「生き方レベル」での心配事が、日常レベルの「取り組むべきこと」に落とし込むことができたのである。

こうして本当に取り組んでいくべき事項が明確になってくると、日常レベルの些細な心配事の多くは、「付き合っている暇も余裕」もないことに気付いた。
人間関係で悩んでいる対象の人は、たいていは一時的な付き合いであるし、その人の存在は、人生レベルの家族と自分の「しあわせ感の大小」に関して、役にも立たないし、影響もないのだ。つまり、「悩むに値しない事項」であったことに気づいた。
それよりも、健康寿命を伸ばすために必要なことを、日々の生活の行動に落とし込み、淡々とこなし、積み上げていくことこそが大切なことなのだ。
他人の心無い言動などは気になるが、人生は短いので、頭を悩ませる暇も価値もないことが判明した。

4.まとめ

・日常生活での悩みの種は数々あるが、それは本当に悩む価値があるものなのか、一度、疑ってみる必要がある。
・生き方レベルの考え方、将来への漠然とした不安などについては、把握できる事実から課題を具体化し、日常生活レベルで準備していく「やるべきこと」に置き換える
・自分や家族の「しあわせ」のために「やるべきこと」が見えてくると、日常の人間関係の悩みなどは、生き方レベルで見ると些末なことだと気づくことも多い。
人生は思ったより短いので、本質的に「考えたり、悩むことに値すること」をしっかり選び、小さいことには「鈍感」になることが必要である。


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