読書体験から豊かな人生を

読書体験から、新たな人生価値を見つけましょう

職場を離れたら仕事のことは忘れよう。新しい価値を生み出すために気持ちを切り替える。

会社の敷地を出たら、頭の中から仕事のことはきっぱり追い出したい。

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帰宅してからは、仕事の悩みを追い払って、プライベートな事項をしっかり考えたい。私は常々そう願っているのだが、気持ちの切り替えが下手なせいか、仕事や職場の人間関係の悩みをグズグズと引っ張ってしまうことがある。
今回は、会社の外では、仕事に悩んでも仕方がないことを明らかにしたうえで、視野を広げることに取り組むべきであることを説明したい。

<目次>

1.まじめさ故の思考パターン

ホワイトカラーのサラリーマンは時間、精神的労力を割き、会社に貢献している。一時代前は、時間労働の対価として給料を得ているという意識が日本ではあった。コンピュータ化される前の昭和のモーレツサラリーマンや、労働時間の多さで仕事への貢献度が評価さがちであった平成初期までの考え方である。情報が高度化し、産みだす成果の価値そのものが問われる現在では、時代遅れの考え方である。
自分について言えば、働き始めたころの上司からのモーレツサラリーマン的な刷り込みが強烈であったせいか、未だに、帰宅後も仕事の悩みを引きづってしまうことがある(思えば、平成前半くらいまでは会社はパワハラ天国であった)。

2.時間をかけて悩んでも意味はない。

特に人間関係でプレッシャーをかけられたりすると、帰宅後もふとした瞬間に仕事の悩みが頭の端っこに浮かんでしまう。重症になると、寝ている間も潜在意識から離れないのか、眠りが浅くなり、夜中に目が覚め、うつうつと考えてしまうこともある。今までの経験上、いくら自宅で頭を悩ませても、具体的な解決策が閃いたことがない。むしろ睡眠不足やリフレッシュ不足で集中力が低下し、翌日の勤務時間中の生産性が下がってしまうのが実状である。
職場を離れたら、仕事とは違うことに夢中になり、脳内の別の部位を活性した方がよい。職場に戻ってから、昨日の自分とは違った視点で改めて問題に接した方が、解決度合いは高まると考える。

3.企業側も求める人材像が変化している。

現代はコンピュータによる情報処理がどんどん高度化し、これからは人工知能(AI)の進展のおかげで、経験知を蓄積し問題解決までを担う時代となろう。
従来型の問題解決であれば、真面目タイプの人間にやらせるよりは、AIにまかせて24時間365日コンピュータを使った方が効率的であろう。これからの時代では企業側も、何をAIに解決させるかという「問いを立てる能力」を持った人材を求めている
問題発見力を高めるには、会社を出たら、会社の考え方、価値観とは違った活動をして、新鮮な視点、モノの捉え方を獲得する必要がある。企業側にとっても、従来型の真面目型サラリーマンはあまり需要がなく、多様な価値観で新たに「課題を発見できる」人材を必要としているのだ。

まとめ

・家に帰ってからも仕事や職場の人間関係の課題で思い悩むのは前時代的な思考習慣である。
・時間をかけて悩んでも効果は出ない。違うジャンルのインプット、アウトプットを行い、思考をクリアにした上で、翌日の仕事に臨んだ方が生産的である。
・企業側も求める人材像が変化してきた。問題解決はAIにシフトし、新たな視点で「問いを立てる能力」が今後は求められる
よって、職場を離れたら、安心して仕事のことは考えなくてもよい。違ったことに取り組んで多様な視野を獲得しよう