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老後生活に向けた展望

老後生活への不透明感は、経済面だけの問題ではないと感じる。

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自分の場合は、以下の3点の課題から、老後生活に向けた展望が具体的に描けていないと思う。

1.老後に向けた「人生の基本的な方向性」が明確になっていない。

2. 情報の収集範囲、方法に偏りがある。

3.頭で理解しても、行動に移せない(俊敏性の欠如)。


本記事では以上3点についての今後の取り組みを記述したい。

1.老後に向けた「人生の基本的な方向性」の明確化

 老後生活での生き方の方針については、「健康第一で、穏やかにシンプルな生活を送りたい」といったことを夫婦で話しはしている。しかし、定年後の仕事をどうするか、大きな収入は望まないとしても、自分に向いていて興味を持って長く続けられることは何かということは見えてない。
 本屋に行くと、「定年後、老後の生きがい」をテーマにした書籍が新書を中心に数多く置いてあった。出版社からすると「売れる」テーマの一つなんだろう。少し立ち読みしたが、内容はある程度予想はつく。
「老後生活は社会とのつながりが大切である」「今までの経験を活かして、生きがいを感じる仕事を続けるのがいい」「一番の老後対策は、長く働いて『老後』そのものを短くすること」「地域社会とのつながりも大切」「健康のために身体を動かそう」などなど。
おそらく、このようなことが同工異曲で、若干、説教口調で書かれているのではないか。目新しい発見はなさそうだが、中には興味深い考えなどもあるかもしれないので、試しに何冊か読んでみようと思う。

2.情報の収集範囲、方法の見直し

 現在はYahooニューストピックやはてなブックマーク記事を見て情報を得ている。また、語句検索で情報を探したりしているが、10年くらい前と比べて、有用な情報を得られていないと感じる。
 情報量はいっぱいあるけど、自分にとって「役に立つ」と感じるものが少なく感じる。おそらく、web上の情報が肥大化して内容が薄まり、いい情報は偏在するようになったのだろう。時代に併せて、情報の取り方も見直しアップデートする必要があるのだろうが、以前からのやり方を惰性的に続けていて成長がない。自分の視野、未知の分野への興味の持ち方などは、年々劣化していると感じる。
 「どう見直すか」という「答え」は持っていないが、以下の2点を試してみようと思う。
・ネットの時間比率を減らし、読書の時間を増やしてみる。
・情報のインプットだけでなく、アウトプットすることにもチャレンジしてみる。


3.素早く行動に移す習慣

 自分は元々、リスク回避傾向が強い方であったが、年々、行動に移すのに時間がかかるようになってきた。また、何かを知っても頭の中で「そういうことか」とわかったつもりになって、実際に手足を動かして実践しないことも増えている。今後の短くはない老後生活を見据えれば、変化を受け入れ新しいことにチャレンジする姿勢も必要だと思う。色々な場面で、自分に向かって「面倒くさがらずに、とにかくやってみよう」と呼びかけて行動に移すように意識していきたい。

まとめ

 老後生活に対する展望といったものは、個々人の人生観にも関わることなので、簡単にすぐ見通しが開けるといったものではないだろう。振り返ってみれば、サラリーマン生活を長く続けているうちに、「自己決定(自分は何者か)に関する思索」というものを放棄し、組織に委ねてしまっていたのかもしれない。
 上記1.で「自分の人生で軸となること」を自覚的に探し、2.で必要な情報を主体的に集め、3.良いと感じたことはすぐに行動に移す、ということをグルグルと回していくことで老後生活に備えていこうと思う。50歳からのチャレンジだけど、身の丈にあわせて地道にやっていこうと思う。