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50代。自殺するほどに追いつめられないために。

自死リスクが高まる50代

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50代は自殺が多い年代という。

自殺してしまうほどに、崖っぷちに追いつめられると、ふとした「はずみ」で突発的に死を選んでしまうものだ。だから、「自殺しないには」ということよりも「自殺するほどに追いつめられないようには」どうすればよいかを考えておく。

身体的不調が出やすい50代

50代は身体に不調が出やすい年代である。ホルモンバランスが変調し更年期障害に悩む人も多い。骨、筋肉の柔軟性は低下する。私も五十肩を経験した。右肩、左肩と順番に発生し、ワイシャツの着替えにも苦労するほど、一時的に痛みを味わった。ほどなく痛みは引いて、今は肩を回す体操をやって可動域の回復に努めている。身体の調子が悪かったり、どこか痛い部位があると、気分が上がらないものだ。身体的な調子を保つことの大切さを痛感した。

「うつ」と身体疾患との関連

自殺の要因として「うつ病」があげられる。50代ではメンタル的な「うつ状態」の長期化と身体的な不調が「合併症」としてあらわれることも多く、生きる希望を奪いやすいのかもしれない。糖尿病などの代謝疾患、内臓病など、長年の無理がたたって慢性化すると、身体的な不調を引き起こし、心理的要因も加わって徐々に静かに、そして深く病んでいく。

アルコール摂取のリスク

特にアルコール摂取過多には気を付けた方がよいと思う。「うつ状態」の心の空虚さを穴埋めするために、飲酒するパターンも多いと聞くが、酩酊して一時的に気持ちが紛れたとしても、根本的な解決にはつながらない。徐々に摂取量が増え、アルコール依存症になったり、内臓疾患を引き起こすリスクがある。

私はもともとお酒に強くないことに加え、「アルコール摂取を『適量』に抑えて、うまく付き合うこと」に自信がないことから、アルコールは一切口にしない。そのことにより、お酒と食事を合わせて楽しむ等の人生の楽しみを一部、味わえていないとは思う。
しかし、アルコール摂取量をコントロールできず、健康を害してしまうという大きなリスクを回避するために、アルコールそのものをやらないという選択をしている。
これは、物事に影響されやすく流されやすいという自分の性質を踏まえた上での方針である。

糖質過多にも注意

その他、糖質の過剰摂取にも気をつけている。甘いものをはじめとした糖質摂取には依存を呼び起こす特性があって、無自覚でいると糖質過多、そして糖尿病などを引き起こす。糖尿病をはじめとする代謝疾患は一度かかると非常に治りにくい。だから、普段の食生活で意識して糖質量を抑制した方がよい。現代の食事は、糖質量がふんだんに多く、意識して制限するくらいで、やっと適量となる。

まずは身体面を守る生活習慣を

こうして、先ずは身体面で弱体化することがないように、日々の生活を意識する。意識を日々継続すれば生活習慣に定着させることができる。頭では理解できても、習慣として本当に身につけることは大変であるが、これも「死ぬほどにまで追いつめられない」ために日々取り組む「大事なこと」と認識するのが大事である。

仕事のストレスからメンタルを守る

つづいてメンタル面であるが、やはり職場の人間関係、ストレスは大きく、人を徐々に蝕んでいくと思う。会社員であれば、自分一人がいなくなっても取り替えはいくらでも効く。自分で思っているよりは、一人で責任やストレスを背負い込まなくても回るように組織は設計されている。客観的に見れば当たり前のことであるが、現実に働いていると嫌なタイプの人はいるし、面倒は次々起こる。それらの重荷を背負ってしまい、夜の眠りも浅くなってしまう。

深い呼吸で自分を客観視してみよう

これに対する対策として、時々大きく呼吸を繰り返すことにした。ストレスが溜まると呼吸が浅く小さくなり、自律神経のバランスが崩れ、疲労感が溜まるようだ。少し煮詰まったと感じたら、大きく腹式呼吸を数をカウントしながら行う。目の前の事象を少し客観的に見られるくらいに距離感を感じ取れるまで、クールダウンするように意識している。

日々の習慣の積み重ねこそが健康リスク管理

こうやって心身両面で、「追いつめられない」ために、行ういくつかのことを日々着実に取組んでいる。自殺ゾーンという崖っぷちに近寄らないために、「心の地図」を持って安全な道を日々しっかり歩くこと。それが様々なリスク要因の多い現代を生き抜いていくリスク管理だと思う。