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人間とは何かを問う旅に出よう!『言語の本質』で明らかになることばの起源と進化

こんにちは。今回は、2023年5月に発売されてから大ヒットしている『言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』(中央公論新社)をご紹介します。

この本は、認知科学者の今井むつみさんと言語学者の秋田喜美さんが共著で書いた、言語の謎に挑む探求の旅です。

言語とは何なのか?なぜ人間はことばを持つのか?子どもはどうやってことばを覚えるのか?言語の起源と進化はどうなっているのか?人間とAIや動物の違いは何なのか?など、興味深いテーマについて、オノマトペアブダクション推論という人間特有の学ぶ力を鍵にして、わかりやすく解説しています。


私はこの本を読んで、言語の不思議に驚きました。

オノマトペというと、子どもの絵本や漫画に出てくるような、音や動きを表すことばだと思っていましたが、実はそれだけではなく、言語の本質に関わる重要な役割を果たしていることが分かりました。

オノマトペは、音や形の類似性を利用して、記号と現実の間に接地点を作ることで、言語の意味を伝えることができるのです。

例えば、「ぴかぴか」というオノマトペは、光の明滅を表すだけでなく、きれいさや新しさといった抽象的な概念も連想させます。

オノマトペは、言語の発達の初期段階で、子どもがことばの意味を理解するための足場となります。

また、オノマトペは、言語の進化の過程で、アナログからデジタルへと変化していきました。

オノマトペは、音や形の類似性を基にして、事象を要素に分割して結合することで、より抽象的で体系的な言語を作り出しました。

オノマトペは、言語の起源と進化において、重要な役割を果たしたのです。


オノマトペだけでなく、アブダクション推論という概念も、言語の本質に関わるものでした。


アブダクション推論とは、仮説形成の推論のことで、観察した事実から、最も可能性の高い説明を導き出すことです。

例えば、「ガヴァガーイ」という未知のことばを聞いたときに、それが何を指すのかを推測することがアブダクション推論です。

アブダクション推論は、子どもが言語を習得するときに、必要なスキルです。

子どもは、親や周囲の人が話すことばを聞いて、その意味を推測しながら、言語のルールを学んでいきます。

アブダクション推論は、言語だけでなく、知識や思考の基礎となる力でもあります。

アブダクション推論は、人間が未知の脅威に立ち向かうために、推論しながら新しい知識やことばを作ってきた歴史の証でもあります。


この本を読んで、私は言語に対する見方が変わりました。

言語は、単なるコミュニケーションの道具ではなく、人間の本質を表すものだと感じました。

言語は、人間の身体や感覚と密接に関わっており、人間の学ぶ力や思考力とも深く結びついています。

言語は、人間の進化の過程で、オノマトペアブダクション推論という人間特有の力を使って、より高度なものになってきました。言語は、人間の根源に迫るものなのです。

この本の著者である今井むつみさんと秋田喜美さんは、それぞれ認知科学言語学者という異なる分野の専門家ですが、共通の興味として言語の本質を探求しています。

今井さんは、オノマトペの研究を通じて、言語の身体性やアイコン性に注目しました。

秋田さんは、オノマトペの研究を通じて、言語の体系性や恣意性に注目しました。

二人は、オノマトペという共通のテーマから、言語の本質に迫ろうとしました。

この本は、二人の対話の形で書かれており、それぞれの視点や考え方が交錯しています。

二人は、言語の本質を問うことは、人間の本質を問うことだと言っています。

この本は、言語の本質を探る旅に出ることで、人間とは何かを考える旅にもなるのです。


この本は、言語に興味のある人はもちろん、人間の学ぶ力や思考力に興味のある人、人間とは何かを考えたい人におすすめです。

この本は、言語の不思議に驚きながら、オノマトペアブダクション推論という人間特有の力を知ることができます。

この本は、言語の起源と進化について、最新の研究や事例をもとに、わかりやすく解説しています。

この本は、言語の本質に迫ることで、人間の根源に迫ることができます。

この本は、下記のリンクから購入できます。ぜひ、読んでみてください。