今まで、よい眠りを得るための方法を、いろいろ紹介してきているところです。
もっと、「これさえやればばっちり」といった方法はないのかと思われる方もいると思います。
がつんと眠りに効きそうなもの。
思い当たるものがあるとすれば、精神科医に診てもらって睡眠薬を処方してもらうことでしょうか。
睡眠薬は、昔に比べると安全になり、副作用も少ないと聞きます。
医師の処方に従って、決められた通りに飲めば、かなり効果があるでしょう。
一方で、睡眠薬は、脳の機能全体を抑え込むような作用であり、やはり、通常の眠りとは違った状態となっているそうです(西野清治著「睡眠障害」(角川新書)に書いてありました)。
先ずは、クスリに頼らず、自分が持っている本来の眠る力を引き出すことを試してみるのがいいと思います。
クスリと違って、その日からてきめんに眠れるといった効果は望めません。
しかし、外堀を埋めるように、徐々に自分の健康を整えていく。
少しずつの変化を感じ取ることで、自分が持っている本来的な眠る力に自信を持つことができます。
今の眠り、体調に不満があり、改善を望んでいるなら、何かを変えていく必要があります。
大きな変化は、小さな変化の積み重ねで起こります。
あきらめずに、こつこつとできることに取り組み続けること。
これは、不眠に対してだけではなく、人生のあらゆる問題への対処にも応用できます。
即効性だけを求めず、しっかり自分の内側にある力を引き出していく。焦らず、じっくり取り組んでいきましょう。