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実録 心理カウンセリングを受けてみた その21 繰り返し浮かぶ心配ごとについての考察

前回記事に引き続き、心理カウンセリングの実体験レポートその21である。

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不眠に対する行動療法を自分で実施中である。眠りが浅くなる一因と思われる、「心配ごとが思考回路に居座っていること」についての考察を書きたい。

<目次>

1.「心配ごと」への対策状況

熟睡感が得られない状況を改善するため、行動療法(睡眠制限法、刺激コントロール法等)に取り組んでいる。睡眠に関する適切な生活習慣を模索し、継続することで深い眠りを得ることが目的である。
一方で、眠りが浅くなる一因である、「心配ごとを思い浮かべる」癖についても、改善策を実施中である。
意識を仕事の考えごとから逸らせること、普段から意識の向け先を切り替える練習を行うことを地道に取り組むようになった。
取組みを始めてから約2週間であるが、着実に効果が出ている。夜中に目が覚めても、心配ごとが頭に侵入しそうになっても取り合わず、意識の外に追いやれるようになってきた。布団の上で、いろいろな心配事で悶々とするといったことがなくなった。これは大きな進歩である。

2.繰り返し思い浮かぶ内容を検証

会社を出ても、仕事関係のことを思い浮かべてしまう。歩いているとき、お風呂に入っているとき、歯を磨いているときなど、ふとした瞬間に思考の中に侵入してくる。
意識の大半を「占領」され、ぐるぐると考えていることがある。なぜ、自分はそれらの事項を、思考回路に意図せず引き込んでしまうのだろう。自分の心理の中に、引き込む動きがプログラミングされているのだろうか。
昨晩、お風呂に入りながら冷静に、「意図せず思考に侵入してくる考えごと、エピソードはどういった類のものであるか」を検証してみた。侵入してくる事柄は、取るに足らないこと、重要とは思えないものも多い。大半は「考えてもしょうがないこと」である。一つ一つ内容を思い返して検証してみると、「他人の言動(メール文面も含む)」に関するとが多く、内容的に「わずかでも、自分の考え方(自分が「常識」と前提していること)にそぐわない」と感じたことが繰り返し浮かんでいる
内容の重要度や問題解決の必要度の大小にかかわりなく、自分が考えている「こうあるべきだ」という前提、大袈裟な言葉を使えば信念、倫理観みたいなものに抵触すると、時間が経っても蒸し返し思い出すようだ。

3.無意識に定めてきた「マイ・ルール」の存在

小さなことでも自分の考え方とマッチしないと感じたことは、思考の中で「引っ掛かり」として残ってしまう。つまり、小さなことでも「根にもってしまう」性格なのであろう。「考え方の幅が狭い」ことと、どうでもいいことにこだわってしまうのが原因である。自分で「考え方のスケール感が小さい」と素直に心底から認めて、心を広く持つこと、それが改善策と考えるが、言葉で書くのは簡単だが、実際に自分の思考パターンを変えていくのは難しい

今回の考察で自分についてわかったのだが、表面上「自分はそれほど、ものごとに『こだわり』を強くは持たないタイプ」だと思っているのであるが、実状には違いがあることだ。
これまでの長い生活歴、家庭や学校、社会で得た教育などによって、自分の中にかなり細かい「マイ・ルール」ができ上っている。自分という存在を秩序立てて維持していくためのルールとは思われるが、今の時代に合致していなかったり、現実の生活をしなやかに楽しく生きていくためには、適切でないものもある。そういったことに気付いたこと自体が、以前に比べての進歩だと考える。 今は、不眠改善への取組みの真っ最中なので、自分の中の「マイ・ルール」見直しは、少し余裕を持って取り組んでいこうと思う。


(「実録 心理カウンセリングを受けてみた」シリーズ、次回に続く)