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実録 心理カワンセリングを受けてみた その17 意識を向ける先をコントロール

前回記事に引き続き、心理カウンセリングの実体験レポートその17である。

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前回、「心配ごと、考えごとをしてしまう」ことをビジュアルイメージで抑止していることを書いた。今回は、意識を向ける先をコントロールすることについて書く。

<目次>

1.心配ごとをコントロールできない状態

これまで、「心配ごと、考えごとをしてしまう」プロセスを確認した上で、映像イメージで繰り返し考えることを抑止することを書いてきた。
「心配ごと」についての一番の問題点は、「一度考えだすと、自分でコントロールできなくなり、繰り返し考えている内にネガティブな方向に増殖してしまう」ことにあると考える。
問題解決のため、しっかり考えることに問題があるのではなく、その後、自分で制御できない状態で、自分が望まない時間帯に浮かび上がってくることに問題があると考える。
自分の思考の問題であるのに、意識を向ける先について自分の意思が反映されないという矛盾が生じている。 思考習慣の訓練として、自分が意識を向ける先をコントロールするコツを身に付ければよいのではと考えた。

2.意識を向ける先のコントロール

意識を向ける先をコントロールすることについては、マインドフルネスについて解説した本からヒントを得た。マインドフルネスでは、沸き起こってくる雑念に対して、「取り合わず」、 「今、ここ」に意識を向けると説明されている。「今、ここ」に意識を向けるコツとして自分の呼吸を注意の対象とするとよいそうである。
これを知ってから、自分でも雑念が沸き起こったときに、自分の呼吸に注意を向けるように意識してみた。数十秒間は、自分の呼吸を意識することができるが、長続きさせるのは難しい

おそらく、自分の呼吸を意識し続けるには訓練が必要で、座禅による瞑想などを経験し徐々に身に付いていくものではないかと思われる。
それでは、私のような初心者は、どうすれば意識を向ける先をコントロールするコツを摑めるだろうか。

3.一度、外界の音に耳を澄ませてみる

自分なりに「今、ここ」に意識を向ける方法について、試行錯誤をしながら考えてみた。
今、現在試している方法は、雑念が浮かんだときに、一度、外界の「音」をしっかり聞いてみるというものである。

雑念は、自分の意識の中、内側から湧き起こってくるので、一度、リセットする意味で、外の世界に聴覚で繋がってみようとするものである。
耳を澄ませてみると、外からいろんな音が聞こえてくるのが感じられる。10秒から20秒ほど、じっと「音を聞く」ことに集中した後に、自分の呼吸に注意を向ける順番を試してみた。
いきなり、呼吸に意識を向けようとするより、だいぶ、無理なく、意識の先をコントロールしやすい。現時点では、まだ、そのままの状態をずっと保つことは出来ていないが、「自分で、注意する先を切り替えてコントロールすることはできる」という感触を持てたことは大きいと思う。


(「実録心理カウンセリングを受けてみた」シリーズ、次回に続く)