こんにちは。今回は、スタンフォード大学医学部教授で依存症医学の第一人者であるアンナ・レンブケ氏の著書『ドーパミン中毒』(訳 恩蔵絢子、新潮新書)を紹介します。
この本は、現代社会で私たちが陥りやすいさまざまな依存症の原因となる「脳内快楽物質」ドーパミンの働きを解説し、依存症から抜け出すための具体的な方法を提供してくれる一冊です。
私はこの本を読んで、自分の依存パターンに気づき、快楽と苦痛のバランスをとる生き方について考えるきっかけを得ました。
この本は、依存症に悩む人だけでなく、自分の行動や感情をコントロールしたい人、快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」に翻弄されない人になりたい人におすすめです。
この記事では、この本の内容や感想を詳しく紹介し、読者の皆さんがこの本から学べることや役立つことをお伝えします。
本の内容
この本は、以下のような構成になっています。
第1章では、ドーパミンの発見の歴史や、ドーパミンが脳内でどのように作られて放出されるか、ドーパミンが報酬や動機づけに関係することなどを説明しています。
第2章では、ドーパミンが依存症を引き起こす仕組みを、脳の構造や神経回路、遺伝子や環境の要因などを交えて解説しています。また、ドーパミンが関係するさまざまな依存症の例を挙げています。
第3章では、ドーパミン中毒の症状と診断の方法を紹介しています。ドーパミン中毒には、物質依存(薬物やアルコールなど)と行動依存(ギャンブルやゲーム、SNSなど)の2種類があり、それぞれに特徴的な症状があることを説明しています。
また、自分がドーパミン中毒かどうかをチェックするための質問やテストも紹介しています。
第4章では、ドーパミン中毒からの回復の方法を提供しています。
著者は、自身が依存症治療の専門家であり、かつて自身も依存症を経験したことがあることを明かし、自分の体験や患者の事例を交えながら、回復のプロセスやポイントを説明しています。
回復の方法には、薬物療法や心理療法、グループセラピー、瞑想や運動などがあり、それぞれの効果や注意点を述べています。
第5章では、ドーパミン中毒の予防と管理の方法を教えてくれます。
ドーパミン中毒にならないためには、自分のドーパミン源を把握し、適度に制限することが大切だと言っています。
また、ドーパミン以外の神経伝達物質やホルモンにも注目し、セロトニンやオキシトシンなどの「幸せホルモン」を増やす方法を紹介しています。
さらに、ドーパミン中毒の再発を防ぐためには、自分の感情や思考を観察し、ストレスやトリガーに対処するスキルを身につけることが必要だと言っています。
本の感想
この本を読んで感動した点や、役に立った点を以下のように紹介します。
・この本を読んで、自分がドーパミン中毒になりやすいタイプであることに気づきました。
私は、仕事や勉強に没頭することが好きで、やりがいや成果を感じるとドーパミンが放出されるのだと思います。
しかし、その反面、疲れやストレスが溜まると、スマホやネットで気分転換しようとして、つい時間を浪費してしまうことがあります。
この本で、ドーパミンが依存症の原因になる仕組みや、依存症の症状や診断の方法を学ぶことで、自分の行動パターンを客観的に見つめ直すことができました。
・この本を読んで、ドーパミン中毒からの回復の方法を知ることができました。
私は、著者が自分の体験や患者の事例を交えて、回復のプロセスやポイントを説明している部分にとても感銘を受けました。
特に、著者が「回復は一日一日の積み重ねであり、完璧を求めずに自分を許すことが大切だ」と言っていることに共感しました。
私も、自分の依存パターンを変えるために、小さな目標を設定し、達成したら自分を褒めるようにしています。
また、失敗したら、自分を責めずに、原因を分析し、次に活かすようにしています。
・この本を読んで、ドーパミン中毒の予防と管理の方法を学ぶことができました。
私は、ドーパミン以外の神経伝達物質やホルモンにも注目し、セロトニンやオキシトシンなどの「幸せホルモン」を増やす方法を試してみました。
例えば、人とのつながりを大切にすること、感謝や優しさを表現すること、自然や動物と触れ合うことなどです。
これらの方法は、ドーパミンの快楽だけに頼らずに、心の充足感や安心感を得ることができると感じました。
また、ドーパミン中毒の再発を防ぐためには、自分の感情や思考を観察し、ストレスやトリガーに対処するスキルを身につけることが必要だと言っています。
私も、瞑想や呼吸法、日記やカウンセリングなどを利用して、自分の内面と向き合うようにしています。