こんにちは。この記事では、スポーツ心理学者であり、五輪メダリストでもある田中ウルヴェ京さんの著書「心の整えかた トップアスリートならこうする」を紹介します。
この本は、トップアスリートが実践しているメンタルトレーニングの方法や効果を、日常生活やビジネスシーンにも応用できるように解説した一冊です。
この本を読めば、自分の感情や思考に向き合い、メンタルヘルスリテラシーを高め、メンタルタフネスを手に入れることができます。
この記事では、本の内容や感想を詳しく紹介し、田中ウルヴェ京さんのインタビュー記事も参照しながら、本の魅力や価値をお伝えします。
この本は、自分の心を整えて、より充実した人生を送りたいと思う方におすすめです。ぜひ最後までお読みください。
あなたはどんなコーピングをしていますか?
この本は、第1章と第2章の2部構成になっています。
第1章では、感情と思考に向き合う方法を8つのテーマに分けて紹介しています。
第2章では、実践する方法を5つのテーマに分けて紹介しています。
各テーマでは、田中ウルヴェ京さん自身の経験やエピソード、トップアスリートやチームの事例、心理学的な知識や理論などが豊富に盛り込まれています。
また、本文中には、「今日からできること」というコラムがあり、具体的なアクションプランやワークシートが提示されています。
私はこの本を読んで、以下の3点が特に印象的で役に立ったと感じました。
1. メンタルって何?
この本の冒頭で、田中ウルヴェ京さんは、「メンタル」という言葉の定義を明確にしています。
メンタルとは、「心の状態」ではなく、「心の働き」だというのです。
心は感情や思考だけでなく、行動や身体にも影響を与えます。
そして、心は外部から受ける刺激や内部から湧き上がる感情に対して、「コーピング」という適応的な反応をします。
コーピングとは、「問題解決」「感情調整」「意味付け」などのさまざまな方法であり、人によって異なります。
メンタルトレーニングとは、「自分に合ったコーピングを見つけて使えるようにすること」だというのです。
私はこの定義が非常にわかりやすくて納得しました。メンタルという言葉はよく使われますが、具体的に何を指すのか曖昧だったりします。
また、メンタルトレーニングというと難しそうなイメージがありますが、自分に合ったコーピングを見つけることだと言われると身近に感じます。
この本では、自分のコーピングを知るための質問やチェックリストも紹介されているので、自分で試してみることができます。
2. 不快な感情は誰のせい?
この本では、「不快な感情は誰のせい?」というテーマで、感情の原因や責任について考えさせられます。
田中ウルヴェ京さんは、感情は自分の内側から湧き上がるものであり、他人や環境によって作られるものではないと言います。
感情は自分の思考や解釈によって変わります。例えば、同じ出来事でも、「自分はダメだ」と思えば悲しくなり、「次は頑張ろう」と思えば前向きになります。
感情の原因や責任を他人や環境に求めると、自分の感情をコントロールできなくなります。
感情の原因や責任を自分に求めると、自分の感情をコントロールできるようになります。
私はこの考え方がとても有効だと思いました。私もよく、他人や環境にイライラしたり、落ち込んだりすることがあります。
でも、その時に自分の思考や解釈を振り返ってみると、自分が不快な感情を作り出していることに気づきます。
そうすると、自分の感情を変えることができます。
例えば、「あの人は私をバカにしている」と思って怒っていたら、「あの人は私を励まそうとしている」と思ってみると、感謝する気持ちになります。
この本では、不快な感情と向き合うための具体的な方法も紹介されているので、参考になります。
3. メンタルタフネスを手に入れる
この本では、「メンタルタフネスを手に入れる」というテーマで、メンタルタフネスとは何か、どうやって身につけるかについて説明しています。
メンタルタフネスとは、「困難な状況でも最高のパフォーマンスを発揮できる心の強さ」だというのです。
メンタルタフネスは生まれつきではなく、トレーニングで身につけることができます。
メンタルタフネスを身につけるためには、「ポジティブ思考トレーニング」「体からのアプローチ」「メンタルトレーニング・プログラム」などの方法が有効です。
これらの方法は、本書で詳しく紹介されています。
私はこの本を読んで、メンタルタフネスがどれだけ大切かを実感しました。
私も仕事やプライベートで困難な状況に直面することがありますが、その時にメンタルタフネスがあれば、冷静に対処できるし、自信も持てるし、成果も出せると思います。
この本では、メンタルタフネスを身につけるための具体的なトレーニング方法が紹介されているので、実践してみたいです。
田中ウルヴェ京さんから学ぶ心の整えかた
この本の著者はスポーツ心理学者であり、五輪メダリストでもある田中ウルヴェ京さんです。
田中ウルヴェ京さんは、1988年のソウルオリンピックではシンクロナイズドスイミング(以下シンクロ)デュエットで銅メダルを獲得しました。
その後、日・米の大学でスポーツ心理学を学び、現在は日本の大学で教授を務めています。
また、シンクロや水泳、陸上、サッカー、野球などのトップアスリートやチームのメンタルコーチとしても活躍しています。
田中ウルヴェ京さんは、自身の経験や研究に基づいて、メンタルトレーニングの方法や効果をわかりやすく伝えることで、多くの人に影響を与えています。
この本は、田中ウルヴェ京さんが2021年に出版した「心の整えかた トップアスリートならこうする」の改訂版です。
改訂版では、新型コロナウイルス感染症の影響で変化した社会や生活に対応するために必要なメンタルトレーニングの内容や方法を追加しています。
また、2020年に延期された東京オリンピック・パラリンピックに向けて、田中ウルヴェ京さんがコーチを務めるシンクロチームの最新の状況や挑戦も紹介しています。
田中ウルヴェ京さんは、この本を書くきっかけについて、次のように語っています。
私はスポーツ心理学者として、トップアスリートやチームのメンタルトレーニングを行っていますが、その中で気づいたことがあります。
それは、メンタルトレーニングはスポーツだけでなく、日常生活やビジネスシーンでも役立つということです。
メンタルトレーニングは、自分の感情や思考に向き合い、自分の心を整えることで、困難な状況でも最高のパフォーマンスを発揮できるようになるものです。
私はこの本で、トップアスリートが実践しているメンタルトレーニングの方法や効果を、一般の方にもわかりやすく伝えたいと思いました。
この本を読んでいただければ、自分の心を整えて、より充実した人生を送ることができると思います。
この本があなたにもたらすもの
この記事では、「心の整えかた トップアスリートならこうする」という本を紹介しました。
この本は、スポーツ心理学者であり、五輪メダリストでもある田中ウルヴェ京さんが書いた一冊です。
この本では、トップアスリートが実践しているメンタルトレーニングの方法や効果を、日常生活やビジネスシーンにも応用できるように解説しています。
この本を読めば、
- 自分の感情や思考に向き合う方法がわかります。
- 自分に合ったコーピングを見つけて使えるようになります。
- 不快な感情をコントロールできるようになります。
- メンタルタフネスを身につけることができます。
この本は、自分の心を整えて、より充実した人生を送りたいと思う方におすすめです。この本は下記リンクで購入できます。