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『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』を読んで考えたこと。人口減少がもたらす社会の変化と対策とは?

こんにちは。今回は、人口減少が日本に及ぼす影響を詳細かつ大胆に予測した本、『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』(講談社現代新書を読んでみたので、その感想をお伝えしたいと思います。

この本は、人口減少対策総合研究所理事長であり、政府の有識者会議委員も務める作家・ジャーナリストの河合雅司さんが書いたものです。

河合さんは、ベストセラーになった『未来の年表』シリーズの著者でもあります。

このシリーズでは、人口減少が日本の社会や経済にどのような影響を与えるかを年表形式で見やすく提示しています。


この本は、そのシリーズのビジネス版と言えるでしょう。

第1部では、人口減少が日本の各業界に起こす大変化を具体的に分析しています。

第2部では、その変化に対応するための「戦略的に縮む」という成長モデルの手順を10のステップで示しています。

この本を読んで、私が感じたことは、次のようなことです。


・人口減少は、私たちの生活に直接的にも間接的にも大きな影響を与えることがわかりました。

例えば、自動車産業では、整備士不足や車の需要減少によって、事故を起こしても車が直らないという事態が起こり得るということです。



また、医療業界では、患者不足や開業医の減少によって、医療サービスの質やアクセスが低下するということです。

これらのことは、私たちの安全や健康に直結する問題です。


・人口減少は、日本の国際競争力や国力にも影響を与えることがわかりました。

例えば、製造業界では、革新的なヒット商品が誕生しなくなるということです。

また、金融業界では、IT人材不足やデジタル化の遅れによって、銀行トラブルが頻発するということです。

これらのことは、日本の経済や社会の発展に関わる問題です。


・人口減少は、日本の文化や伝統にも影響を与えることがわかりました。

例えば、寺院業界では、多死社会なのに寺院消滅の危機に直面するということです。

また、葬儀業界では、会葬者がいなくなり、直葬が一般化するということです。

これらのことは、日本の精神や価値観に関わる問題です。


このように、この本は、人口減少が日本にトドメを刺す前に、私たちが知っておくべきことを多く教えてくれます。

しかし、この本は、ただ危機を訴えるだけの本ではありません。この本は、危機を乗り越えるための具体的な対策も示してくれます。


第2部では、「戦略的に縮む」という成長モデルの手順を10のステップで紹介しています。

これは、量的拡大モデルと決別し、付加価値やブランド力を高め、労働生産性スキルアップを図り、若者を分散させないようにし、商圏を維持し、輸出相手国の将来人口を把握するというものです。

これらのステップは、個人や企業、地域や国家のレベルで実践できるものです。


この本を読んで、私は、人口減少が日本に与える影響を深く理解するとともに、その影響に対応するための具体的な方法を学ぶことができました。

この本は、日本の未来に関心のある人、自分の仕事や生活に影響があると感じる人、人口減少に対して何かしらのアクションを起こしたい人におすすめです。

この本は、下記リンクから購入できます。ぜひ、読んでみてください。