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『2050年の世界』の著者が教えてくれる、見えない未来の考え方と行動力

こんにちは、このブログでは、私が読んだ本の感想やおすすめを紹介しています。今回は、ヘイミシュ・マクレイさんの『2050年の世界 見えない未来の考え方』という本について書きたいと思います。

この本は、人口、気候変動、エネルギー、民主主義、格差、テクノロジー地政学的変化など、世界を揺るがす問題について、膨大なファクトと経済学、地政学、歴史的な洞察をもとに、30年後の世界を大胆に予測する本です。

著者は英国の定評あるジャーナリストであり、30年ほど前にも『2020年 地球規模経済の時代』という本を出版しています。


この本を読んで私が感じたことは、まず驚きでした。

著者は世界の未来に関して非常にポジティブな見通しを持っており、多くの専門家やメディアが言っているような悲観的なシナリオとは異なる展望を提示しています。

例えば、

  • 世界人口の約2/3が中間層と富裕層になり、貧困や飢餓が大幅に減少する
  • アメリカは経済的・政治的・文化的・軍事的に世界を支配し続ける
  • 中国は人口減少や政治変動により衰退し、アメリカと協調するようになる
  • インドやアフリカが経済成長し、若い人材や市場として重要になる
  • テクノロジーが社会課題を解決し、人類と地球の調和が増す

などです。


これらの予測は根拠やデータに基づいているので、単なる楽観主義ではなく、現実的な可能性として説得力があります。

私はこれらの予測に賛成するかどうかは別としても、著者の視点から未来を考えることで、自分の知らなかったことや気づかなかったことがたくさんありました。


次に感じたことは、刺激でした。

この本を読んでいると、自分も未来に向けて何か行動したくなります。

著者は世界の未来を変える「5つの力」と「10大要素」を分析し、それぞれについて具体的な提言やアドバイスを述べています。

例えば、

  • 人口動態高齢化社会では高齢者のスキルや経験を活用することが重要であり、日本はその先駆者として他国に教えられることがある
  • 気候変動再生可能エネルギーの普及や炭素税の導入などで温暖化を抑制することが可能であり、アメリカや中国がそのリーダーシップを発揮することが期待される
  • エネルギー原子力や水素エネルギーなどの新しい技術が開発されることでエネルギー安全保障や環境保護に貢献することができる
  • 民主主義:民主主義の価値や制度を守るためには、市民の教育や参加、情報の透明性や多様性などが重要であり、インターネットやソーシャルメディアなどのテクノロジーがその役割を果たすことができる
  • 格差格差の拡大は社会的不安や不満の原因となるので、税制や社会保障などの政策で富の再分配を行うことが必要であり、中間層の拡大や女性のエンパワーメントなどもその手段となる

などです。

これらの提言やアドバイスは、個人や企業、国家や国際社会のレベルで実践できるものであり、自分にも何か貢献できることがあるのではないかと思わせてくれます。

私はこの本を読んで、自分の専門分野や興味関心に関連する問題についてもっと学び、考え、行動したいと感じました。


最後に感じたことは、楽しみでした。

この本は未来に関する本ですが、過去や現在についても豊富な知識や洞察を提供してくれます。

著者は歴史的な事例や統計データを駆使して、世界各地域や国家の特徴や背景、関係性などを分かりやすく説明しています。

例えば、

  • アメリカは世界最大の経済大国であり続ける理由や方法、アメリカ型資本主義の強みと弱み
  • 中国はどのようにして経済成長を達成し、どのような課題に直面しているか、中国型社会主義の特徴と限界
  • ヨーロッパはどのようにして統合を進めてきたか、どのような問題に直面しているか、ヨーロッパ型福祉国家のメリットとデメリット
  • インドはどのようにして民主主義を維持してきたか、どのような可能性を秘めているか、インド型多元主義の魅力と課題
  • アフリカはどのようにして植民地支配から解放されたか、どのような挑戦に直面しているか、アフリカ型開発モデルの展望と危機

などです。

これらの知識や洞察は、未来だけでなく過去や現在についても理解を深めることができます。

私はこの本を読んで、世界についてもっと知りたいと思いました。


この本は、世界の未来に関心がある人はもちろん、歴史や経済、政治や社会などに興味がある人にもおすすめです。

この本は下記リンクから購入できます。この本を読んで、あなたも未来への視点を広げてみませんか?