こんにちは。このブログでは、私が読んだ本の感想やおすすめを紹介しています。今回は、Z世代の新星ライター・竹田ダニエルさんの初の著書『世界と私のAtоZ』について書きたいと思います。
この本は、1997年生まれでカリフォルニア州出身・在住の竹田さんが、自身の体験や考え方をもとに、Z世代の価値観やカルチャーを分析・解説するエッセイです。
SNS、音楽、映画、食、ファッションなど、さまざまなテーマについて、日本とアメリカの違いや共通点を探りながら、Z世代がどういう社会的影響を受けて、どういう社会的変革を起こそうとしているのかを明らかにしています。
私はこの本を読んで、Z世代について多くのことを学びました。特に印象に残った点をいくつか紹介します。
・Z世代は生まれた年月で区切られるものではなく、「社会に対して目を向け、常に自分と向き合い、誰もがより良い社会を目指すべきだという“価値観”」で形成される「選択可能」なものだという考え方。
竹田さんは自分自身もZ世代であることを誇りに思っており、「Z世代らしさ」とは多様性や個性を尊重することだと言っています。
・Z世代は「セルフケア・セルフラブ」というムーブメントを起こしていること。
これは自分の周りの幸せにだけ目を向ける自己愛ではなく、社会を良くするために戦い続けられるよう、まずは自分をケアし、愛するということです。
竹田さんは自分自身もメンタルヘルスやスピリチュアリティに関心が高く、自分の感情や欲求に正直に生きることの大切さを説いています。
・Z世代は消費行動やファッションにおいても独自のスタイルや主張を持っていること。
竹田さんは「買い物は投票」という言葉で表現しており、環境問題や人権問題などに共感できるブランドから買い物をすることで、社会的なメッセージを発信しています。
また、「インスタ映え」より「自分ウケ」を重視し、「新しい自分」を追い求めることで、自己表現やリブランディングを楽しんでいます。
この本の背景や著者についても触れておきたいと思います。
竹田さんは1997年生まれでカリフォルニア州出身・在住ですが、日本語も堪能であり、日本とアメリカのカルチャーに精通しています。
そのリアルな発言と視点が注目され、あらゆるメディアに抜擢されています。
この本は文芸誌『群像』での連載中からSNSを中心に大きな話題を呼びました。
竹田さんはライターとしてだけでなく、理系の研究職に就いており、音楽と社会を結びつける活動を行い、日本と海外のアーティストを繋げるエージェントとしても活躍しています。
竹田さんは自分のことを「Z世代の一人」というより「Z世代の一部」というふうに表現しており、自分の声だけでなく、多くのZ世代の声を届けたいという思いが感じられます。
私はこの本を読んで、Z世代に対する先入観や誤解を解消できたと思います。
また、自分自身もZ世代の価値観に共感できる部分が多くあり、自分の生き方や考え方についても見直すきっかけになりました。
この本は、Z世代について知りたい人や、Z世代とコミュニケーションを取りたい人におすすめです。
この本は下記リンクから購入できます。ぜひ読んでみてください。
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