こんにちは。今回は、日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんの著書『怒れる老人 あなたにもある老害因子』を紹介します。
この本は、社会問題化する「キレる高齢者」の真相と特徴を専門家が徹底解説した一冊です。
高齢者が怒りっぽくなる理由には
「身体的理由」
「社会的理由」
「個人的理由」
という3つの側面がありますが、
本書では「社会的理由」と「個人的理由」にスポットをあてて、アンガーマネジメントの見地から、その怒りの真相をひもときます。
「老害」「昭和型上司」「ご近所トラブル」「カスハラ」「孤独」「承認欲求」などのキーワードと、
年齢問わず誰の中にも「老害因子」が潜んでいるという指摘&対策法が、この問題が他人事でないことを教えてくれます。
高齢者のトリセツにとどまらない、令和の時代にふさわしい1冊が登場です!
私はこの本を読んで、自分自身の怒りや他人への対応について考え直すきっかけになりました。
本書から学んだことや感じたことを、以下に紹介したいと思います。
1. 怒りは必要だけどコントロールできる
私は以前から、自分や他人の怒りに対して無力感や恐怖感を抱いていました。
怒りはコントロールできない感情だと思っていたし、怒られたら自分が悪いと思ってしまっていました。
しかし、本書を読んで、怒りは必要な感情であり、コントロールできることを知りました。
怒りは自分を守るためのサインであり、自分の欲求や価値観を表現するための手段です。
しかし、過剰に怒ったり、不適切な方法で怒ったりすると、人間関係を壊したり、自分自身を傷つけたりすることになります。
そこで、アンガーマネジメントという心理トレーニングが役立ちます。
アンガーマネジメントとは、「怒り」という感情と上手に付き合うための方法です。
本書では、「6秒ルール」という簡単なテクニックを紹介しています。
これは、「怒り」が最も強くなる6秒間は何もしないで深呼吸することで、「怒り」が落ち着くまで待つ方法です。
この6秒間に、
「自分は今何に対して怒っているのか?」
「それは本当に大切なことなのか?」
「それを言うことでどんな結果が起こるか?」
などと自問自答することで、自分の「怒り」を客観的に見ることができます。
私はこの方法を実践してみたところ、自分の「怒り」が不合理だったり、過剰だったりすることに気づくことができました。
また、相手の「怒り」に対しても、冷静に対処できるようになりました。
相手の「怒り」は、
相手の欲求や価値観の表れであり、
自分への攻撃ではないと考えることで、
感情的に反応せずに、相手の話を聞いたり、共感したり、解決策を探したりすることができます。
2. 自分の老害因子をチェックする
本書では、「老害」という言葉を、「高齢者が社会に及ぼす悪影響」という意味ではなく、「自分の人生に集中できない人が持つ要因」という意味で使っています。
つまり、「老害因子」とは、「自分の人生に集中できないことで、他人や社会に迷惑をかける傾向」のことです。
本書では、「老害因子」を「執着」「孤独感」「自己顕示欲」という3つのキーワードで説明しています。
「執着」とは、「物や思い出、ルーチンなどに固執することで、変化や新しいものを受け入れられなくなること」です。
「孤独感」とは、「心を許せる人が少なく、一人でいることが苦手なことで、自分と関係のないことにも首を突っ込んだり、SNSに依存したりすること」です。
「自己顕示欲」とは、「自分の意見や成功体験、価値観などを人に押しつけたり、必要とされたいと思ったりすることで、他人の選択や考え方を尊重できなくなること」です。
これらの「老害因子」は、年齢に関係なく誰でも持っている可能性があります。
私も本書に掲載されている「老害予備軍度診断」を受けてみたところ、「執着度」が高いことがわかりました。
私は物や思い出を大切にするタイプで、変化よりも安定を望む傾向があります。
しかし、それが過ぎると、自分の中に閉じこもってしまったり、新しいチャレンジや学びから遠ざかってしまったりする危険性があります。
本書では、「執着」を手放す方法として、
「物や思い出は捨てられなくても整理する」
「ルーチンは続けられなくても代替案を考える」
「変化は恐れずに受け入れる」
というアドバイスがありました。
私はこれらのアドバイスを参考にして、自分の生活や考え方に少しずつ変化を取り入れるように心がけています。
3. キレる高齢者にならないために今からできること
本書では、「キレる高齢者」という言葉は使わずに、「怒れる老人」という言葉を使っています。
これは、「キレる」という言葉は、高齢者を一方的に非難するニュアンスがあるからです。
「怒れる老人」という言葉は、高齢者の怒りに対して理解や共感を示す姿勢を表しています。
本書では、「怒れる老人」にならないために今からできることとして、
「自分の人生を楽しむ」
「他人の人生を尊重する」
「社会とつながる」
という3つのポイントを挙げています。
「自分の人生を楽しむ」とは、「自分の好きなことや興味のあることに時間やお金を使うことで、自分の人生に満足感や充実感を持つこと」です。
「他人の人生を尊重する」とは、「他人の選択や考え方に対して、自分の価値観で判断せずに、相手の立場や背景を理解しようとすることで、他人との関係性を良好に保つこと」です。
「社会とつながる」とは、「地域やボランティア、趣味仲間などと交流することで、社会的役割や支え合いの感覚を持つこと」です。
これらのポイントは、高齢者だけでなく、若い世代にも有効だと思います。
私も本書を読んでから、自分の人生を楽しむために新しい趣味に挑戦したり、他人の人生を尊重するために意見交換したり、社会とつながるためにボランティア活動に参加したりするようになりました。
私はこの本を読んで、自分も他人も「怒れる老人」にならないように心がけています。
この本は、高齢者だけでなく、若い世代も読むべきだと思います。
この本は、怒りや老害因子について深く考えさせられるだけでなく、自分の人生や他人の人生を豊かにするヒントが満載です。
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