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この本でわかる戦後「日本の歪み」とは?養老孟司・茂木健一郎・東浩紀が語る社会の居心地の悪さの原因

こんにちは。今回は、養老孟司さん、茂木健一郎さん、東浩紀さんの3人が対談した『日本の歪み』(講談社現代新書という本を紹介します。

この本は、戦後日本の歴史や社会について、様々な角度から考えることができる非常に興味深い内容になっています。

私はこの本を読んで、自分の知らなかったことや気づかなかったことがたくさんありました。

この記事では、その中でも特に印象に残ったポイントを紹介したいと思います。

『日本の歪み』とは?


まず、この本の概要を簡単に説明します。この本は、養老孟司さん(解剖学者)、茂木健一郎さん(脳科学者)、東浩紀さん(批評家・作家)という異色の3人が、戦後日本のさまざまな問題について対話形式で語り合ったものです。

明治維新と敗戦、憲法天皇、経済停滞と少子化、巨大地震原発事故など、日本社会における歪みや居心地の悪さの原因を探ります。

それぞれが自分の専門分野や視点から意見を交わし、時には衝突しながらも、深く考えさせられる対話が展開されます。

この本で学べること


この本を読んで学べることはたくさんありますが、私が特に興味深かったことをいくつか挙げてみます。

日本人は外圧に頼りすぎている


東浩紀さんは、日本人は外圧に頼りすぎていると指摘します。

例えば、明治維新や敗戦後の改革は、外国からの圧力によって起こったものです。

また、憲法や安全保障も、アメリカから与えられたものです。

日本人は自分たちで自分たちの価値観やルールを作ろうとせず、外国から与えられたものに従ってきました。

しかし、それでは自分たちの国や社会を守ることができないし、自信や誇りも持てないということです。


私はこの意見に共感しました。私も外部から見られている目や評価に敏感で、自分の意見や感性を押し殺してしまうことがあります。

でも、それでは自分らしく生きることができないし、他人や社会に貢献することもできないと思います。

自分の価値観やルールを持ち、それを主張することが大切だと思いました。

天皇は日本人の心の支えである


養老孟司さんは、天皇は日本人の心の支えであると述べます。

天皇日本の歴史や文化の象徴であり、日本人のアイデンティティを形成する要素の一つです。

天皇は戦争や災害などの苦難にも耐えてきた人間であり、日本人はその姿に敬意や共感を抱いています。

天皇は政治的な権力を持たないかわりに、生物学や自然科学に関心を持ち、正気を保とうとしています。

養老孟司さんは、天皇が生物学を勉強したのは、正気を保つためにやっていたんだろうと推測します。

私はこの見解に感動しました。私も天皇に対して敬意や愛情を持っています。

私は天皇が生物学に関心を持っていることを知りませんでしたが、それは天皇が人間としての知性や感性を大切にしていることの表れだと思いました。


天皇は日本人の心の支えであるだけでなく、日本人の心の教育者でもあると思いました。

日本人は戦争による被害を忘れてはならない


茂木健一郎さんは、日本人は戦争による被害を忘れてはならないと主張します。

日本人は戦争による被害も、人災ではなく天災のように捉えてしまう傾向があります。

例えば、原爆投下や東京大空襲などは、自分たちの責任ではなく、運命や神罰だと考えてしまいます。

しかし、それでは戦争の悲惨さや無意味さを真剣に受け止めることができないし、再び戦争に巻き込まれる危険性も高まります。

茂木健一郎さんは、被害の記憶を伝えたいなら、震災の日だけでも実際の津波の映像を流したほうがいいと提案します。


私はこの提案に賛成です。私も戦争による被害を忘れてしまっていることに気づきました。

私は戦争映画やドキュメンタリーを見たことがありますが、それでも戦争の恐ろしさや悲しさを十分に理解しているとは言えません。

戦争による被害をリアルに感じることができれば、戦争を防ぐために何ができるか考えるきっかけになると思います。

この本の背景や著者について

この本の背景や著者についても少し触れておきたいと思います。この本は、2023年9月21日に発売された新書です。

著者の3人は、それぞれ異なる分野で活躍する知識人ですが、共通して社会問題や時事問題に対して鋭く切り込む姿勢を持っています。


この本では、3人がそれぞれの専門知識や経験をもとに、日本の歪みについて深く考察しています。

養老孟司さんは、解剖学者として人間の身体や心について研究してきました。

茂木健一郎さんは、脳科学者として人間の思考や感情について研究してきました。

東浩紀さんは、批評家や作家として人間の文化や社会について研究してきました。


3人はそれぞれ異なる視点から日本の歪みを分析し、時には一致し、時には対立しながらも、互いに刺激を与え合っています。

この本をおすすめする理由


最後に、この本をおすすめする理由を述べたいと思います。

この本を読むと、戦後日本の歴史や社会について、新しい知識や視点を得ることができます。

また、3人の対話は非常に読み応えがあり、面白くてためになります。

私はこの本を読んで、自分の考え方やモノの見方が変わったり、広がったりしました。

この本は、日本社会に関心がある人や、自分自身に関心がある人におすすめです。


この本は下記リンクから購入できます。ぜひ読んでみてください。そして、あなたも『日本の歪み』について考えてみてください。