こんにちは。今回は、直木賞作家であり、戦国時代史に詳しい安部龍太郎さんの新書『信長の革命と光秀の正義 真説 本能寺』をご紹介します。
この本は、日本史上最大の謎とも言われる「本能寺の変」について、新たな視点から考察した一冊です。
信長と光秀はどんな関係だったのか?光秀はなぜ主君を討ったのか?
信長はどんな思想や野望を持っていたのか?
これらの問いに答えるために、安部さんは豊富な資料や最新の研究成果をもとに、信長と光秀の人生や思想、行動を丁寧に分析しています。
この本を読んで感じたことは、信長と光秀は互いに理解し合おうと努めていたが、時代や環境、思想や立場の違いによって、次第にすれ違っていったということです。
信長は自らを天皇の上に置き、日本を一新する革命的な国作りを目指していましたが、それは朝廷や幕府、キリスト教など、既存の権力や価値観にとって脅威でした。
一方、光秀は信長に仕えながらも、自分の領地や家族、同盟者などを守るために、時には反抗的な態度を取ることもありました。
しかし、それは裏切りではなく、自分なりの正義だったのです。
この本では、信長と光秀がどんな人物だったかだけでなく、彼らが生きた戦国時代の社会や文化も詳しく描かれています。
例えば、信長が三職推任要求をした背景や意味、安土城から発掘された御所やキリスト教美術品の存在や役割などが興味深く紹介されています。
また、安部さん自身が現地を訪れて調査したり、専門家にインタビューしたりして得た情報も盛り込まれています。
安部さんは直木賞作家でもありますから、文章も分かりやすく読みやすいです。
登場人物や出来事が多くて混乱しそうなところも、見出しや箇条書きで要点を整理してくれています。
また、本文中には本書から引用した文章も多くありますが、それらはすべて引用元を示していますから、参考にしたい方は原文も確認できます。
この本を読んで、私は信長と光秀について新たな知識や理解を得ることができました。
また、彼らの人生や思想に触れることで、自分の価値観や行動にも影響を受けました。
信長は自分の信念を貫き、時代を変えようとした人でしたが、それは多くの人々の反発や犠牲を招きました。
光秀は自分の正義を守ろうとした人でしたが、それは最終的に主君を討つという選択に追い込まれました。
私は彼らのように、自分の信念や正義に従って生きることができるだろうか?それとも、時代や環境に合わせて妥協することが必要なのだろうか?この本を読んで、そんな問いに向き合う機会になりました。
この本は、歴史好きはもちろん、戦国時代や本能寺の変に興味のある方、信長や光秀の人物像について知りたい方、自分の信念や正義について考えたい方におすすめです。この本は下記リンクから購入できます。ぜひ読んでみてください。