こんにちは。
今回は、イェール大学の心理学教授であるアン・ウーキョンさんの著書『イェール大学集中講義 思考の穴──わかっていても間違える全人類のための思考法』を紹介したいと思います。
この本は、イェール大学で大人気の講義「シンキング(Thinking)」の内容をまとめたもので、人間の思考にはどんな不具合やバイアスがあるのか、そしてそれらをどうやって正すことができるのかを科学的に解説しています。
私はこの本を読んで、自分の思考には意外と穴が多いことに気づきました。
そして、その穴を埋めるためには、自分の思考を客観的に観察し、論理的に分析し、戦略的に修正することが必要だと学びました。
この本を読んで、あなたも思考の穴を埋めて、より賢くなりませんか?
この本の魅力は?
この本の魅力は、以下の5つの点にまとめられます。
- 人間の思考には、進化の過程で生じたさまざまな不具合やバイアスがあることを、具体的な事例や実験を交えてわかりやすく説明している。
- それらの不具合やバイアスは、日常生活や社会問題にも大きな影響を与えることを、様々な角度から分析している。
- それらの不具合やバイアスを避けるためには、単に知るだけではなく、自分の思考を客観的に観察し、論理的に分析し、戦略的に修正することが必要だと強調している。
- そのために役立つ思考ツールや戦略を、認知心理学の最新の研究に基づいて紹介している。
- 著者自身が、自分の思考の不具合やバイアスに気づき、それを改善するために試みたことや、学生たちとのやりとりを通じて得た気づきや感想を率直に語っている。
この本を読んで感動した点や、役に立った点は?
この本を読んで感動した点や、役に立った点は、たくさんありますが、その中でも特に印象に残った3つを紹介します。
・計画錯誤という思考の不具合について学んだこと。
計画錯誤とは、人が何かを完了させるのに必要な時間や労力を少なく見積もってしまうことです。
私はよく、仕事や勉強の計画を立てても、予定通りに進まないことに悩んでいました。
この本を読んで、その原因が計画錯誤にあることを知り、その対策法として、計画遂行の障害となる不測の事態を思い浮かべて、最初の見積もりよりも50%多い時間を確保することを試してみました。
すると、計画がスムーズに進むようになり、ストレスも減りました。
計画錯誤は、日常的に起こりやすい思考の不具合なので、この対策法はとても役に立ちました。
・確証バイアスという思考のバイアスについて学んだこと。
確証バイアスとは、人が自分の考えや信念に合致する証拠ばかりを探してしまうことです。
私は、自分の意見に自信がなく、他人の評価に左右されやすいタイプでした。
この本を読んで、その原因が確証バイアスにあることを知り、その克服法として、自分の考えと正反対のことを自問することを試してみました。
すると、自分の考えに対する根拠や論理が明確になり、自分の意見をしっかりと主張できるようになりました。
確証バイアスは、自分の思考を歪めるバイアスなので、この克服法はとても役に立ちました。
・保有効果という思考のバイアスについて学んだこと。
保有効果とは、人が自分の所有物を失うことを嫌うという傾向です。
私は、使っていないのに捨てられないものや、解約できないサブスクがたくさんありました。
この本を読んで、その原因が保有効果にあることを知り、その対処法として、自分の所有物に対する感情を客観的に評価することを試してみました。
すると、自分にとって本当に必要なものとそうでないものが見分けられるようになり、断捨離や解約をすることができました。
保有効果は、自分の資源を無駄にするバイアスなので、この対処法はとても役に立ちました。
この本の背景や著者について
この本の著者であるアン・ウーキョンさんは、イェール大学の心理学教授で、イェール大学「シンキング・ラボ」のディレクターです。
彼女は、イリノイ大学で心理学の博士号を取得した後、イェール大学やヴァンダービルト大学で教鞭をとり、人間の思考に関するさまざまな研究を行ってきました。
彼女は、自分自身が思考の不具合やバイアスに悩まされていたことが、この本の執筆のきっかけだと語っています。
彼女は、自分の思考を改善するために、心理学の知識を活用し、自分の思考を客観的に観察し、論理的に分析し、戦略的に修正することを試みたのです。
その過程で、彼女は自分だけでなく、周りの人や社会にも思考の不具合やバイアスがあることに気づきました。
そして、それらを克服するためには、思考の科学を広めることが必要だと考えました。
そこで、彼女は、イェール大学で「シンキング(Thinking)」という講義を開始しました。
この講義は、人間の思考に関する最新の研究や知識を学生たちに伝えるだけでなく、実際に思考のツールや戦略を使って、自分の思考を改善することを目指すものでした。
この講義は、大きな反響を呼び、イェール大学で最も人気のある講義の一つになりました。
この本は、その講義の内容をまとめたもので、彼女の思考の改善の旅路や、学生たちとのやりとりを通じて得た気づきや感想を交えながら、思考の不具合やバイアスの原因と対策をわかりやすく解説しています。
彼女は、この本を通して、思考の科学をより多くの人に届けたいという思いを語っています。
この本は誰におすすめか?
この本は、自分の思考に不満がある人、自分の思考を改善したい人、自分の思考を客観的に観察したい人、自分の思考を論理的に分析したい人、自分の思考を戦略的に修正したい人におすすめです。
また、人間の思考に興味がある人、心理学に興味がある人、科学的な知識やスキルを身につけたい人、日常生活や社会問題に思考の不具合やバイアスがどのように影響するか知りたい人にもおすすめです。
この本は、思考の不具合やバイアスを克服するための具体的な方法やツールを提供してくれるので、読んだだけでなく、実践することで、思考の質を高めることができます。
この本は、下記リンクから購入できます。
この本を読んで、思考の穴を埋めて、より賢くなりましょう!