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水野学が教えるブランディングデザインのコツ 「「売る」から、「売れる」へ。」の転換

こんにちは、この度は私のブログにお越しいただきありがとうございます。今回は、デザインの視点からビジネスや経営における「売る」から「売れる」への転換を教えてくれる本、「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義をご紹介します。


この本は、慶應義塾大学の特別招聘准教授であり、クリエイティブディレクターとしても活躍する水野学さんが、同大学で行ったブランディングデザインの講義をもとに書籍化したものです。水野さんは、「中川政七商店」「茅乃舎」「東京ミッドタウン」「相鉄」など、さまざまな企業やブランドのデザインやコンサルティングを手がけており、その実績や経験をもとに、デザインの正しい使い方や考え方をわかりやすく解説してくれます。


この本を読んで感じたことは、デザインとは単に見た目や形を整えるだけではなく、その裏にあるコンセプトやストーリー、価値観や思いを伝えるための手段であるということです。そして、その手段を使って、自分の商品やサービスがどういうものであるか、どういう人に向けられているか、どういうメリットがあるかなどを明確に伝えることが、「売れる」ために必要なことだということです。


この本では、水野さんが関わったプロジェクトや事例を多数紹介してくれますが、その中で特に印象に残ったのは、以下の3つです。

水野さんは、「くまモン」がただのキャラクターではなく、「熊本県民」として活動することで、熊本県の魅力や特徴を伝えることができると考えました。そして、「くまモン」に「熊本県民」としての証明書や名刺を作り、さまざまなイベントやメディアに登場させることで、「くまモン」の存在感や人気を高めました。これにより、「くまモン」は熊本県のシンボルとして認知されるようになり、熊本県への観光客や物産品の販売などにも貢献しました。

水野さんは、東京ミッドタウンが単なる商業施設ではなく、「東京の新しい文化発信地」として位置づけられるようにするために、ロゴやサイン計画だけでなく、施設内外の空間演出やイベント企画などもトータルに手がけました。そして、東京ミッドタウン」が「いい人」として認知されるようにするために、東京ミッドタウン」自身が社会貢献活動や地域交流活動などを積極的に行うことで、「東京ミッドタウン」の「らしさ」を表現しました。

水野さんは、宇多田ヒカルさんが10年間に発表したシングル曲を集めたアルバムであることから、その10年間の宇多田ヒカルさんの音楽的な変化や成長を表現することを目指しました。そして、宇多田ヒカルさん自身が撮影した写真や手書きのメッセージなどをパッケージやブックレットに使用することで、宇多田ヒカルさんの「らしさ」を映し出しました。


これらの事例から、水野さんがデザインするときに大切にしていることは、「らしさ」であるということがわかります。つまり、その商品やサービス、企業やブランドが持つ個性や特徴、価値観や思いを明確にし、それを伝えるための最適な方法を見つけることです。そして、それを一貫して表現することで、「売れる」魅力を作り出すことです。


この本の背景や著者についても触れておきたいと思います。

この本は、水野さんが慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで行ったブランディングデザインの講義をもとに書籍化したものですが、その講義は非常に人気が高く、毎年多くの学生が受講しています。また、水野さんは、デザインだけでなく、経営やマーケティングにも精通しており、さまざまな企業や団体からコンサルティングの依頼を受けています。水野さんは、「デザインは誰にでも使いこなせる」と言っており、自身の経験や知識を惜しみなく共有してくれます。


この本は、デザインに興味がある人はもちろん、ビジネスや経営に関わる人にもおすすめです。この本を読めば、自分の商品やサービス、企業やブランドがどういうものであるか、どういう人に向けられているか、どういうメリットがあるかなどを明確に伝える方法がわかります。そして、「売る」から「売れる」への転換ができるようになります。


この本は、下にあるリンクから購入できます。
この本は、デザインやビジネスに関心がある人、自分の商品やサービス、企業やブランドの魅力を伝えたい人、自分自身の「らしさ」を見つけたい人におすすめです。ぜひ一度読んでみてください。