読書体験から豊かな人生を

読書体験から、新たな人生価値を見つけましょう

『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』から学ぶ、幸せな定年後の生き方と働き方

こんにちは。今回は、坂本貴志さんの『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』(講談社現代新書を読んでみました。


この本は、定年後の仕事に関するデータや事例をもとに、日本社会における高齢者の働き方や生き方について考える一冊です。私はまだ定年前ですが、この本を読んで、自分の将来についても考えさせられました。この本は、定年後の仕事に不安や疑問を持っている人はもちろん、現役時代に忙殺されている人や、自分の仕事に意義を感じられない人にもおすすめしたい本です。この記事では、この本の内容や感想を紹介していきます。


この本は、第1部で定年後の仕事「15の事実」をデータで示し、第2部で「小さな仕事」に確かな意義を感じるまでの事例を紹介し、第3部で「小さな仕事」の積み上げ経済について考察しています。ここでは、私が特に印象に残ったポイントをいくつかピックアップしてみます。

  • 定年後の仕事は「小さな仕事」が多数派である

この本では、「小さな仕事」とは、「自分がやりたいことや得意なことを活かし、自分らしく働くことができる仕事」と定義しています。

定年後に働く人の多くは、現役時代とは異なる職種や業種に転職し、非正規やフリーランスとして働いています。例えば、本書では、再就職先で一プレイヤーとして活躍する人、週末勤務で会社を支える人、包丁研ぎ職人を目指して独立する人、近所の学校で補助教員として働く人、同僚や患者とのやり取りを楽しむ人、幕僚幹部から看護師寮の管理人になる人、仕事に趣味に人生を謳歌する人など、「小さな仕事」の事例が紹介されています。

これらの仕事は、収入や地位よりも、自分の興味や関心に沿ったものであり、仕事を通じて社会に貢献したり、人間関係を築いたりすることで、幸せや意義を感じることができるものです。このように、「小さな仕事」とは、定年後に自分らしく働くための一つの選択肢と言えるでしょう。

また、定年後の平均年収は300万円以下であり、生活費も月30万円弱まで低下するため、本当に稼ぐべき額は月10万円程度であるという驚きのデータも紹介されています。つまり、定年後に働く目的は、「生活費を稼ぐため」というよりも、「自分らしく生きるため」「社会に貢献するため」「心身共に健康であるため」ということなのです。

  • 定年後の仕事は「幸せな仕事」である

この本では、「小さな仕事」に従事する人が増えることで、多くの人が仕事に満足しているという「幸せな定年後の生活」が見えてくると述べています。実際に、定年後の仕事に対する満足度は、現役時代よりも高くなっており、仕事の負荷が下がり、ストレスから解放されることで、心身の健康も向上しています。

また、定年後の仕事は、自分の興味や関心に沿ったものであることが多く、仕事を通じて人間関係を築いたり、社会的な役割を果たしたりすることで、自己実現や自己肯定感を得ることができます。このように、定年後の仕事は、「幸せな仕事」であると言えるのです。

  • 定年後の仕事は「日本社会を救う仕事」である

この本では、「小さな仕事」が日本社会に与える影響についても考察しています。日本は少子高齢化や人手不足などの社会的課題に直面しており、定年後に働く人たちが「小さな仕事」を通じて社会に貢献することは、経済や福祉の面で大きな意味を持ちます。例えば、定年後に働く人たちは、消費や税収の拡大に貢献するだけでなく、地域やコミュニティの活性化や連帯にも寄与します。

また、「小さな仕事」は、多様な価値観やニーズに応えることができるため、社会的なイノベーションや創造性を生み出す可能性もあります。このように、「小さな仕事」は、「日本社会を救う仕事」であると言えるのです。


以上が、坂本貴志さんの『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』(講談社現代新書)の内容や感想です。この本を読んで、私は定年後の仕事に対する見方や考え方が変わりました定年後の仕事は、「小さな仕事」でいいし、「幸せな仕事」であり、「日本社会を救う仕事」でもあるということを知りました。この本は、定年後の仕事について深く考えたい人や、自分らしく生きたい人におすすめです。この本は下記リンクから購入できます。ぜひ読んでみてください。