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自分の強みを見つけてキャリアを切り開く方法 森岡毅氏の『苦しかったときの話をしようか』を読んで

こんにちは、本のおすすめ記事を書いています。今回は、USJの復活に大きく貢献したマーケティングのプロフェッショナル、森岡氏の著書 『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』 を紹介します。


この本は、森岡氏が自分の子どもに向けて書きためたメッセージをまとめたものです。自分の強みを見つけて活かす方法や、自分をマーケティングする方法など、キャリア構築に役立つノウハウが満載です。また、森岡自身が経験した逆境や失敗、不安との闘い方も赤裸々に語られています。


この本を読んで感じたことは、自分自身を知ることが何よりも大切だということです。自分が何が好きで、何が得意で、何に向いているかを明確にすることで、自分に合った仕事や職場を選ぶことができます。また、自分の強みを伸ばすことで、自信や楽しさも増していきます


本書では、自分の強みを見つけるために、「好きな動詞」を書き出すという簡単なエクササイズが紹介されています。例えば、「考えること」「話すこと」「作ること」などです。これらの動詞は、自分がこれまでに良い結果や反応を得られた行動から発見できます。そして、それらの動詞をT(Thinking=考える力)、C(Communication=伝える力)、L(Leadership=リーダーシップ)の3つに分類してみます。これによって、自分がどんなタイプの人間なのかがわかります


私はこのエクササイズをやってみましたが、驚くほど自分に当てはまる動詞が出てきました。私は「書くこと」「読むこと」「調べること」などが好きで、T系統に多く集まりました。これは私が文章や情報に興味があることや、論理的に物事を考えることが得意なことを示しています。私はブログ運営者としてこの強みを活かしていますが、この本を読んでその選択は正しかったと確信しました


もちろん、強みだけではなく、弱みもあります。私は「交渉すること」「指示すること」「決断すること」などが苦手で、L系統に少なくなりました。これは私がリーダーシップや決断力に欠けることや、人間関係やコミュニケーションに不安を感じることを示しています。私はこの弱みを克服するために努力していますが、この本を読んでその必要性も再認識しました。


この本では、弱みを克服する方法も紹介されています。例えば、「目標を設定すること」「フィードバックを求めること」「自分を客観的に見ること」などです。これらの方法は、自分の成長や改善を促すことができます。また、弱みを隠すのではなく、認めて受け入れることも大切だと言っています。弱みを隠そうとすると、自分に嘘をついたり、他人に責任を押し付けたりすることになります。それは自分にも他人にも不幸をもたらします。



この本の背景や著者についても触れておきたいと思います。森岡氏は、P&GUSJなどでマーケティングのトップとして活躍した人物です。現在は、株式会社刀の代表取締役CEOとして、様々な企業や施設の支援やコンサルティングを行っています。森岡氏は、自分のキャリア構築にマーケティングの手法を取り入れることで成功してきたと言っています。マーケティングとは、顧客のニーズや価値観を理解し、それに応える商品やサービスを提供することです。同様に、自分の強みや価値観を理解し、それに応える仕事や職場を選ぶことができれば、自分も顧客も満足できるというわけです。


森岡氏は、この本を書くきっかけになったエピソードをインタビューで語っています。それは、自分の子どもが就職活動に悩んでいたことだったそうです。森岡氏は、子どもが何が好きで何が得意かを知らずに就職活動をしていたことに気づきました。そして、自分がこれまでに学んだキャリアのノウハウや経験を子どもに伝えるために、メールでメッセージを送り始めたそうです。そのメッセージがこの本の原型だったそうです。


この本は、子どもへの愛情や教育心から生まれた本だと言えます。しかし、それだけではありません。この本は、森岡氏が自分自身に向けて書いた本でもあります。森岡氏は、この本の中で自分の苦しかった時代や失敗した時代を赤裸々に語っています。それは、自分がどうやって立ち直ったか、どうやって成長したかを振り返ることでもあります。そして、それは読者にも勇気や希望を与えることでもあります。


私はこの本を読んで、自分の強みや弱みを見つめ直すきっかけになりました。また、自分のキャリアや人生に対する考え方や姿勢も変わりました。この本は、就職活動中の学生や転職を考えている社会人だけでなく、働くことや生きることに悩んでいる人におすすめしたい本です。

あなたもこの本を読んでみませんか?あなたの強みが見つかるかもしれませんよ。