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甲子園優勝の秘訣は「Thinking Baseball」!慶應義塾高校監督が語る、高校野球のあり方と教育効果

こんにちは。今回は、2023年夏に107年ぶりに甲子園優勝を果たした慶應義塾高校野球部の森林貴彦監督による著書「Thinking Baseball ――慶應義塾高校が目指す"野球を通じて引き出す価値" 」を紹介します。


この本は、高校野球の常識を覆すような内容でした。森林監督は、高校野球を通して選手にどんな経験をさせるか、どんな価値を伝えるかを考えています。そのために、坊主頭や長時間練習などの従来の高校野球らしさにとらわれず、選手の自主性やスポーツマンシップを重視した指導法を実践しています。


この本を読むと、高校野球だけでなく、部活動や教育全般についても考えさせられます。社会に出てからも通用する力を育てるためには、どうすればいいのか。高校野球のあり方や役割は、これからどう変わっていくのか。そんな問いに答えてくれる本です。


この記事では、この本の内容や感想を詳しく紹介します。そして、この本がどんな人におすすめなのかもお伝えします。この記事を読んで、あなたも「Thinking Baseballに興味を持ってくれたら嬉しいです。


では、具体的にこの本の内容を見ていきましょう。この本は、以下のような三つの章から構成されています。


第1章では、森林監督が高校野球界におけるさまざまな固定観念や問題点に切り込んでいきます。例えば、

  • 高校野球は坊主頭〟という規則は、選手の個性や自己表現を奪っている
  • ケガをいとわない根性論は美しいというより危険で非効率的
  • 体罰に逃げる前時代的な鬼監督像は、選手の人格や尊厳を軽視している
  • 高校球児は青春の体現者というイメージは、選手のプレッシャーやストレスを無視している
  • 少年たちは野球を楽しんでいるのか、それとも勝利のために犠牲になっているのか

などなど、私も読んでいて納得したり、驚いたりしました。森林監督は、これらの高校野球らしさに縛られない、これからの高校野球のために必要なことを提言しています。


第2章では、森林監督が高校野球の目的や役割について考えています。森林監督は、高校野球のためではなく、社会に出てからも通用する力を育てるために高校野球をするという視点を持っています。そのために、選手に以下のような価値を伝えています。


この章では、森林監督のコミュニケーションと指導法が具体的に紹介されています。彼は選手の主体性や自己責任を引き出すために、以下のような方法を用いています。

  • 目標や理由を自分で考えさせる
  • 試合や練習の振り返りや分析を自分でさせる
  • チームや個人の課題や改善策を自分で考えさせる
  • 決断や選択を自分でさせる
  • 行動や実践を自分でさせる


これらはコーチング的なアプローチであり、「自分で考えろ」と言って放置するのではなく、「自分で考えさせる」という姿勢が感じられます。私も読んでいて感心したり、学びたいと思ったりしました。


第3章では、森林監督が高校野球を楽しむための条件について考えています。森林監督は、高校野球は勝つことだけが目的ではなく、選手が野球を楽しむことが大切だと考えています。そのために、以下のようなチームや指導者のあり方を目指しています。

まず、野球を楽しむチームの条件として、彼は一体感や連帯感、目標やビジョンへの共感、互いの信頼や尊重、助け合いなどを挙げています。これらの点は、チームワークやコミュニケーションの重要性を示しています。彼は、選手同士が仲間として支え合い、切磋琢磨し、楽しく野球をすることを目指しています。


次に、コーチング主体の押し付けない指導者像として、

彼は選手の成長や幸せを第一に考えること、選手の意見や気持ちを聞き、各自の強みや個性を伸ばすこと、自信やモチベーションを高めることなどを挙げています。

また、選手の失敗や挑戦を認めることや、彼らの楽しみや笑顔を大切にすることも忘れません。これらの点は、指導者の役割や態度の重要性を示しています。彼は、選手に押し付けるのではなく、引き出すような指導法を実践しています。選手の自主性やスポーツマンシップを育てることで、野球を楽しむことを促しています。


また、森林監督がどのようにチームや指導者の雰囲気や関係性を作っているかが具体的に紹介されています。例えば、

  • 個性や自己表現を尊重するために、自由な髪型や服装を許す
  • 自己決定や責任感を育てるために、自分の好きなポジションや打順を選ばせる
  • 趣味や嗜好を共有するために、自分の好きな音楽や映画を紹介させる
  • ビジョンや目標を明確にするために、自分の夢や将来の計画を話させる
  • 感情や人間関係を整理するために、自分の感謝や謝罪を伝えさせる


などなど、私も読んでいてなるほどなぁと感心しました。森林監督は、「楽しめ」と言って強制するのではなく、「楽しませる」というサービス精神溢れる指導法を実践しています。



以上が、私が読んで感動した本、「Thinking Baseball ――慶應義塾高校が目指す"野球を通じて引き出す価値" 」の内容と感想です。この本は、高校野球の新しい可能性と価値を示してくれる本です。森林監督の指導法は、野球だけでなく、人生にも役立つと思います。


私は、この本を読んで、以下のようなことに気づきました。

  • 自分で考える力は、自分で考えさせられることから始まる
  • スポーツマンシップは、相手を尊重することから始まる
  • 野球を楽しむためには、チームや指導者との信頼関係が必要


この本を読んで、私は自分の考え方や行動に変化が起きました。例えば、

  • 自分の目標や理由を明確にするようになった
  • 相手の立場や気持ちを考えるようになった
  • 自分の感謝や謝罪を伝えるようになった

この本は、高校野球に興味がある人はもちろん、部活動や教育に関心がある人、自分自身の成長や幸せに関心がある人におすすめです。この本を読んで、あなたも「Thinking Baseball」を体験してみませんか?

この本は、下記のリンクからも購入できます。

それでは、今回はこの辺で失礼します。次回もお楽しみに!