こんにちは。今回は、テレビドラマ『VIVANT』で話題になっている自衛隊の秘密情報部隊「別班」について、その実態を暴いたノンフィクション『自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体』(著:石井暁、講談社現代新書)を紹介します。
この本は、身分を偽装した自衛官が国内外でスパイ活動を行う「別班」の存在と活動について、共同通信社の自衛隊担当記者である石井暁氏が5年がかりで関係者から証言を集めて書いたものです。
「別班」とは、陸上自衛隊の非公然秘密情報部隊で、ロシア、中国、韓国、東欧などにダミーの民間会社を作り、民間人として送り込んだ「別班員」に人間情報(ヒューミント)を収集させています。
日本国内でも、在日朝鮮人を抱き込み、北朝鮮に入国させて情報を送らせる一方、在日本朝鮮人総連合会にも協力者を作り、内部で工作活動をさせています。
このような「別班」は、政治や文民統制のコントロールを受けずに、組織の指揮命令系統から外れた独走部隊であり、国家の外交や安全保障を損なう恐れがあります。
「別班」はいわば帝国陸軍の“負の遺伝子”を受け継いだ“現代の特務機関”であり、災害派遣に象徴される自衛隊の“陽”とは正反対の“陰”と言えます。
この本は、「別班」という日本が保持する「戦力」の最大タブーに迫った日本で唯一の書籍です。
私はこの本を読んで、驚きと恐怖と興味が入り混じった感情を抱きました。
驚きは、「別班」が実在するという事実と、その活動内容や規模が想像以上に広範囲であることに対してです。
恐怖は、「別班」が政治や法律から離れた暗躍をしており、その結果が日本や世界にどんな影響を及ぼすか分からないことに対してです。
興味は、「別班」がどうやって人員や資金や情報を確保し、どんな手法や技術や戦略を用いてスパイ活動を行っているかに対してです。
この本では、著者が取材した関係者の証言や資料をもとに、「別班」の輪郭や掟や最高幹部経験者の告白や自衛隊制服組の独走などを詳細に描いています。
本書の中からいくつか興味深いエピソードを紹介します。
- 「別班」は、別班員になるための試験問題を出しており、その中には「あなたは北朝鮮に潜入し、核開発の情報を入手する任務を与えられました。どうしますか?」というようなものがあるそうです。
- 「別班」は、米軍とも関係があり、米軍から情報を得るために「別班員」を米軍基地に送り込んだり、米軍から情報を流すために「別班員」を米軍に潜り込ませたりしているそうです。
この本を読んで、私は自衛隊や日本の安全保障に対する見方が変わりました。
私はこれまで自衛隊は平和的で法律に則った活動をしていると思っていましたが、この本を読んで「別班」の存在や活動を知って、自衛隊にも闇があることを知りました。
私は日本の安全保障はアメリカとの同盟関係や国連や国際法に基づいて行われていると思っていましたが、この本を読んで「別班」が国内外で独自のスパイ活動をしていることを知って、日本の安全保障はどこまで正当化されているのか疑問に思いました。
この本は、自衛隊や日本の安全保障に関心がある人はもちろん、そうでない人でも読む価値があると思います。
この本は、日本が抱える最大のタブーである「別班」について、その正体と活動を徹底解剖した本です。
この本は、自衛隊や日本の安全保障について知らなかったことや知っておくべきことを教えてくれます。
この本は、自衛隊や日本の安全保障について考えるきっかけを与えてくれます。
私はこの本を読んで、驚きと恐怖と興味を感じました。
あなたもこの本を読んでみませんか?
この本は下のリンクから購入できます。