こんにちは。今回は、精神科医であり、Twitterやテレビなどでも大人気の藤野智哉さんの最新刊『「誰かのため」に生きすぎない』を読んでみたので、その感想とおすすめポイントを紹介したいと思います。
この本は、仕事や人間関係、子育て、介護などで誰かのためにがんばりすぎてしまう人が、自分を大切にするための考え方や行動、習慣を紹介した一冊です。著者の藤野さんは、幼少期に川崎病という病気にかかり、心臓に障害が残り、現在も治療を続けるという経験から、障害とともに生きることで学んできた考え方や、精神科医としての知見を発信しています。
本書は以下の5章から構成されています。
1章:まずは「お休みする」だけでいい
2章:もっと自分のことを気にしてあげよう
3章:あなたの体の声が教えてくれること
4章:無理せずがんばりすぎない人間関係のヒント
5章:うかつに幸せになってもいいんじゃないかな
各章では、具体的な事例やエピソードを交えながら、著者が実践している力を抜いて生きるコツを紹介しています。例えば、
・「さぼっているんじゃない。エネルギー溜めてるだけ」で休んでOKなんですよ
・嫌な人のために、あなたの大切な時間を浪費しちゃダメです
・どれだけ考えて話しても、誤解のないように行動しても、結局、相手は見たいようにしか見ない。なら、好きに動いたらいい
・むしろ「社会がこっちに適応してこいよ」くらいの気持ちでいいと思います
・完璧じゃないし、たいしたことないし失敗もするし、みっともない。でも、それでいい
・「みんなと仲良く」なんて幻想です。苦手な人とはどんどん距離をとろう
・あなたにとって「仕事」は、「大事なものランキング」の何位ですか?仕事が一番大事じゃなく、あなたが一番大事です
などです。これらの言葉は、一見すると自分勝手や無責任に聞こえるかもしれませんが、実は自分を尊重し、自分らしく生きるために必要なことだと著者は説明しています。自分を幸せにする「いい加減」の処方せんだと言えるでしょう。
私がこの本を読んで感動した点や役に立った点は以下の通りです。
・自分を責めることや他人から期待されることに振り回されずに済むようになりました。自分の気持ちや体の声に耳を傾けることができるようになりました。
・自分の価値観や優先順位を見直すことができました。自分にとって本当に大切なものは何なのか、自分の人生に必要なものは何なのかを考えるきっかけになりました。
・人間関係に悩むことが減りました。相手の言動や態度に一喜一憂しなくなりました。苦手な人や嫌な人とは距離を置くことができるようになりました。
・幸せになることに罪悪感を感じなくなりました。自分の好きなことや楽しいことをすることができるようになりました。自分のために生きてもいいんだと思えるようになりました。
この本は、誰かのために生きすぎてしまっている人はもちろん、自分の人生に迷っている人や自分を大切にしたい人におすすめです。著者の優しくてゆるい言葉が心に染み入ります。読んだ後は、自分らしく生きる勇気や自信が湧いてくると思います。
この本は、下記のリンクから購入できます。
読んでみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。それでは、また次回お会いしましょう。