こんにちは。このブログでは、私が読んだ本の感想やおすすめを紹介しています。今回は、広告業界の裏側を暴露した本、「電通と博報堂は何をしているのか」(中川 淳一郎)について書きたいと思います。
この本は、元博報堂社員で現在はネットニュース編集者の中川淳一郎さんが、電通と博報堂の仕事内容や組織文化、社員の生態などを赤裸々に語った本です。
電通過労自死事件や五輪エンブレム騒動など、近年広告代理店に対する批判が高まっている中で、なぜ彼らはこんなにも嫌われているのか、そして彼らは本当に何をしているのか、という疑問に答えてくれます。
私は、この本を読んで、広告業界の様々な事実に驚きました。例えば、以下のようなことです。
- 広告代理店の仕事は、クライアントの要望に応えるために、コミュニケーションにまつわることをすべてやるという「何でも屋」的なものであり、明確なゴールや評価基準がないため、際限なく時間や人員をかけることになる。
- 広告代理店には、様々な都市伝説や陰謀論が存在し、その多くは事実ではないが、その背景には、広告代理店が自らの仕事内容を開示せず、クライアントとの情報の非対称を利用しているという構造がある。
この本を読んで、私は広告代理店の仕事に対する理解が深まりました。
また、広告代理店の社員に対する同情や尊敬も感じました。
彼らは、単なるモーレツサラリーマンや社畜ではなく、社会の流れやニーズに応えるために、常に変化や挑戦に対応している人たちなのだと思いました。
この本の著者である中川淳一郎さんは、博報堂出身でありながら、電通に対する偏見や悪意を持たず、公平な視点で両社を分析しています。
彼は、自身の経験や多数の現役社員や取引先従業員に匿名インタビューを行ったことで、広告業界のリアルな声を聞き出しています。
彼は、自分の本を「真実の会社案内」と呼んでいますが、それは決して大げさではないと思います。
この本は、広告業界に興味のある人はもちろん、社会やビジネスに関心のある人にもおすすめです。
この本を読めば、広告代理店が何をしているのか、そしてなぜそうしているのかがわかります。この本は、下記リンクから購入できます。