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『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』を読んでわかったこと。平均年収でも「普通」に暮らせない日本社会のリアル

こんにちは、このブログでは本のおすすめ記事を書いています。今回は、日本の平均年収である443万円で暮らす人々のリアルな生活を描いた『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』(小林美希著、講談社刊)を紹介します。

この本は、ジャーナリストの小林美希さんが、平均年収でも思っていたような「普通」の暮らしができないという現実に直面した人々の声を集めたルポルタージュです。

昼食は500円以内で済まし、スタバのフラペチーノは我慢。ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神。子どもの教育費がとにかく心配……。そんな生活を送る人々の苦悩や希望を赤裸々に綴っています。


この本を読んで、私は以下のことに気づきました。

  • 平均年収という数字は、実際の生活水準や幸福度を反映していない。

地域や世帯構成、年齢や職業によって、必要な収入や支出は大きく異なる。

平均年収でも「中流」を名乗れる人もいれば、「中流以下」に陥る人もいる。

  • 平均年収以下の人々は、さらに厳しい状況に置かれている。

シングルマザー、障がい児の親、コロナ失業者、保育士、非常勤講師など、様々な事情で低所得に苦しむ人々の生活は、絶望的と言っても過言ではない。

彼らは社会から見捨てられた感を抱きながらも、必死に生きている。


  • 平均年収以上の人々も、安心して暮らせるとは限らない。

高齢者や子どもへの支援が不十分な日本では、将来に対する不安が大きい。

また、働き方や労働環境も改善されておらず、過労やストレスに悩む人も多い。

彼らは自分の価値観や幸せを見失ってしまうこともある。


この本は、日本社会が抱える深刻な問題を浮き彫りにしています。

しかし、それだけではありません。この本は、私たちに何かを伝えようとしています。

それは、「自分だけではない」ということです。

この本に登場する人々は、自分の生活や収入に不満や不安を感じていますが、それを誰かに話すことができません。

彼らは孤独です。しかし、彼らは決して一人ではありません。同じように苦しんでいる人々がたくさんいます。そして、彼らは互いに支え合っています。


この本を読んで私が感動したのは、そんな人々の絆や助け合いの姿です。例えば、

  • 月収9万円のシングルマザーが、自分の夢を追うために勉強したり仕事探しをしたりする姿。
  • 子どもに知的障がいがあるヘルパーが、借金地獄から抜け出すために奮闘したり、子どもの笑顔に癒されたりする姿。
  • 夫婦で手取り65万円の倉庫管理者が、ウーバーイーツの副業でちょっとした贅沢を楽しんだり、家族との時間を大切にしたりする姿。


これらの人々は、自分の力だけではなく、周りの人々や社会の支援によって、生きていることを感謝しています。

彼らは、自分の生活を変えようと努力しています。彼らは、自分の生活に意味や価値を見出しています。


この本は、私たちに「自分だけではない」ということを教えてくれます。

そして、私たちに「自分だけでなく他人も大切にする」ということを促してくれます。


この本は、日本社会の現状を知りたい人、自分の生活に不安や不満を感じている人、自分の生活に意味や価値を見出したい人におすすめです。

この本は、下記リンクで購入できます。