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あなたは回避性パーソナリティですか?「生きるのが面倒くさい人」を読んで自分を見つめ直す

こんにちは、このブログでは、私が読んで感銘を受けた本や、読者の皆さんにおすすめしたい本を紹介しています。今回は、岡田尊司さんの「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」という本についてお話ししたいと思います。


この本は、自分に自信がなく、人から批判されたり恥をかくのが怖くて、社会や人を避けてしまう人たちの心理や生き方を解説したものです。著者の岡田さんは、精神科医でありながら、自身も回避性パーソナリティの傾向があると告白しています。そのため、この本は、回避性パーソナリティの人に寄り添った視点で書かれており、読んでいると「自分のことをわかってくれている」と感じることができます。


この本を読んで私が気づいた点や、役に立った点をいくつか紹介します。

  • 回避性パーソナリティの原因や特徴を科学的に説明してくれる

この本では、回避性パーソナリティがどのように発達するかや、どんな思考パターンや行動パターンを持つかなどを、脳科学や心理学の知識をもとに分かりやすく説明してくれます。

例えば、「恥ずかしがり屋」や「内向的」な性格は、生まれつきの気質であり、それ自体は問題ではないということや、「自己肯定感」が低いことが回避性パーソナリティの根本的な要因であることなどです。これらの説明によって、自分の心理や行動に対する理解が深まりましたし、自分を責めることも減りました

  • 回避性パーソナリティの人に共通する悩みや苦しみに対する具体的なアドバイスを提供してくれる

この本では、回避性パーソナリティの人が抱える様々な悩みや苦しみに対して、具体的なアドバイスや解決策を提供してくれます。例えば、「人間関係がうまくいかない」「仕事や勉強に集中できない」「自分の将来に希望が持てない」などです。これらの悩みに対して、岡田さんは、「自分の感情や欲求を素直に表現すること」「小さな成功体験を積み重ねること」「自分の価値観や目標を見つけること」などを勧めています。また、実際に回避性パーソナリティの人が行った取り組みや変化の例も紹介しています。これらのアドバイスや事例によって、私は自分も変われる可能性があると感じましたし、具体的な行動に移すヒントも得られました。

  • 回避性パーソナリティの人だけでなく、周囲の人にも気づきや学びを与えてくれる

この本は、回避性パーソナリティの人だけでなく、周囲の人にも気づきや学びを与えてくれます。例えば、回避性パーソナリティの人に対する誤解や偏見を解消したり、回避性パーソナリティの人とのコミュニケーションや関係づくりのコツを教えてくれたりします。また、回避性パーソナリティの人の気持ちや考え方を理解することで、自分自身の心理や行動にも気づくことができます。

例えば、「自分も回避性パーソナリティの傾向があるのではないか」と自己診断したり、「自分も他人からどう思われているか気にしすぎているのではないか」と反省したりします。この本を読んで、私は回避性パーソナリティの人に対する理解や共感が深まりましたし、自分の心理や行動にも変化が起きました。


この本は、回避性パーソナリティ障害という病名ではなく、生き方や考え方の特徴として捉えることで、回避性パーソナリティの人に希望や勇気を与えてくれます。また、著者の岡田さんは、精神科医としてだけでなく、経験者としても語ってくれるので、信頼感や親近感が持てます。この本は、回避性パーソナリティの人だけでなく、周囲の人や一般の人にもおすすめしたい一冊です。