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実録 心理カウンセリングを受けてみた その16 心配ごとをストップしよう

前回記事に引き続き、心理カウンセリングの実体験レポートその16である。

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前回、「心配ごと、考えごとをしてしまう」ことについて、発生のプロセスをたどってみた。今回は、それを抑止する方法について書いてみたい。


<目次>

1.改善に向けた希望の道筋

前回、不眠の一因となっている繰り返し「心配ごと、考えごとをしてしまう」ことについて、きっかけから持続してしまうプロセスをたどってみた。心配ごとのきっかけ自体は、他人の言動など外部刺激によるものであるが、その後、自分の頭の中で繰り返し考える状態については、自分の中に閉じた環境で起こっていることがわかった。
つまり、心配ごとのきっかけだけは、外部からの入力であり、自分だけの努力では防げないが、その後のプロセスについては自分の中で完結している。だから、後者については、自分の考え方の癖、思考習慣を見直すことで改善が可能である。
こう考えると、「心配ごとを繰り返ししてしまうこと」について、自分次第で改善が可能で希望の道筋が見えてきたと感じた。

2.ビジュアルイメージで心配ごとを抑止

前回記事で、心配事が沸き起こってくる様子を「大雨のあとに大量の泥水が流れ込んでくる感じ」とイメージを説明した。
心配ごとが湧きおこるビジュアルイメージがあるなら、それを抑止するのも映像的なイメージを頭の中で思い浮かべてみようと思った。言語による説明で理屈をつけて自分を方向づけるより、「絵」を思い浮かべて自分に意識づけを行おうという作戦である。
泥水流入のイメージがあるので、「水」に関連したイメージを作ることにした。それで、夜に心配ごとが頭の端に思い浮かんできた瞬間に、「水道の蛇口をしっかり閉める」絵をイメージするようにした。侵入しようとする心配ごとに「NO」と言う代わりに、元栓を締めて出直してもらうようにした。

3.複数のイメージを用意して対処

湧き上がってくる心配ごとが頭の中に侵入してくる力は粘り強い。水道の蛇口を閉めるイメージで追い出しても、しばらくするとまた沸き起こってくる。
これは長年の思考の癖、習慣によって形成された回路であり、相当、根が深いようだ。そのため、心配ごとを抑止するためのイメージも複数持つことにした。「水道の蛇口を閉める」イメージで止まらない場合は、「水道の元栓である大きなバルフを閉める」イメージ。
それでも止まらなければ、「ダムの放水を停止する」イメージを用意した。 さらには、「水」のイメージのほかに、「電源オフ」のイメージも用意した。「機械の電源をオフする」イメージや「電源をコンセントから抜く」イメージ、さらには、「建物のブレーカーを落とす」イメージも準備しておいた。
他に、心配ごとについて、「焚火の残り火」のイメージもあることから、「強火に水をしっかりかけ、灰をしっかりかき回して、完全に消火する」イメージも作っておいた。

心配ごとが繰り返し沸き起こるときは、これらの複数のイメージを繰り返し頭の中で思い浮かべ、意識の外に追いやるようにしている。このようにイメージで心配ごとを抑止する方法を始めてから、現在で1週間経つが、以前に比べて、沸き起こる頻度が減ったように感じる。この方法を地道に続けて、自分の思考習慣を変えていきたいものだ。



(「実録心理カウンセリングを受けてみた」シリーズ、次回に続く)