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目覚めの最初の言葉を準備しておこう。1日を明るくスタートするために。

目を覚ました時に最初に思い浮かべる言葉は何だろうか。「眠いなぁ」「だる〜い」といった寝起きの身体感覚に関する言葉が多いのではないだろうか。
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寝起きの最初の言葉をあらかじめ準備しておき、1日を開始する際に意識に刷り込むことで、その日をポジティブな気持ちでスタートできるようにしよう。

1.寝起きの状態

目を覚ました時点の脳と体の状態は、完全には覚醒しておらず、健康で心身に何の問題がないときでも「だるい」と感じたり、まだまだ「眠い」と感じるもの。

そういった反応は自然なものではあるが、その状態に引きずられて、自分の言葉に反応していくと、「まだ起きたくない」「仕事(学校)に行きたくない」といったマイナス方向の思考を喚起してしまう。

1日のスタートを気持ちよく切ることが、その日を充実して過ごせるかということに対して重要な要因である。どんなスポーツを見てもわかる通り、スタートやゲームの出足が大切で、その後の流れを左右するものだ。

2.あらかじめ「スタートキーワード」を準備しておく

目を覚ました時にまず思い浮かべる「スタートキーワード」をあらかじめ準備しておく。
自分の場合、「道は開ける」という言葉を準備している。これは、デル・カーネーギーの悩み解決に関する名著の題名から拝借したものである。

朝、目覚めた瞬間は、体全体が重くてもやっとした感じに覆われる。しかし、まずは「道は開ける」という言葉を意識するようにしている。起き上がりにくいときは、「道は開ける」「道は開ける」と繰り返し、声に出して自分に言い聞かせながら起き上がるようにしている。
そうすると、「眠いなぁ」「だるいなぁ」と思いながら、起き上がったときに比べ、動き出してからの気分、体の感覚などが軽やかに感じるのだ。


しかし、いくら「キーワード」を準備していても、寝起きの混沌とした意識の中では、まずは体の状態を感知して反射的に「眠いなぁ」「だるいなぁ」という言葉を最初に思い浮かべてしまうのではと疑問に思う向きもあるだろう。

3.日中、寝る前も「スタートキーワード」を意識する。

目覚めたときに反射的に「スタートキーワード」が思い浮かぶようにするために、自分の潜在意識まで、その言葉を刷り込んでおくことが効果的である。
具体的には、寝る前や日中にたびたび目覚めたときのイメージトレーニングを積んでおくことだ。スポーツ選手がベストなスタートシーンを繰り返しイメージトレーニングしておくのと同様である。
事前の刷り込みを繰り返しておくと、目覚めた時に条件反射で自分の「キーワード」をさっと思い浮かべるようになっていく。潜在意識に「キーワード」を焼き込んで自分の認知より先に習慣による自動思考で言葉が思い浮かべるようになるまで繰り返すのだ。


イメージトレーニングには寝起きの一連の流れを意識しておくとよい。
・一度目が覚めたら、布団の中でぐずぐずせずに起き上がる。起き上がったら、ゆっくり背伸びをしたり、軽い体操をして体をほぐす。カーテンを開けて、朝の光を体全体で浴びる。
・一連の動作を「キーワード」を口にしながら、自分の起動プログラムとして滑らかに行い、1日のスタートをポジティブに進める。


4.まとめ

1日の最初に意識にあがる言葉をポジティブなものにすることで、1日を前向きなスタートを切ることができる。
・目覚めたときだけでなく、日中や寝る前にイメージトレーニングとして言葉と体の動きを結びつけて、繰り返し刷り込んでおくことで、次第にキーワードが自然反射的に思い浮かぶようになる
・簡単な意識づけで、よいスタートが決まり、その日をポジティブな気分で過ごせる。生活の質を高めるための一助としたい。