前回、眠りを改善するために、環境要因を整えることをおすすめしました。
中には、自分に合った枕に変えたことで、ぐっすり眠れるようになったという人もいると思います。
まだ、年齢が若いうち(20~30代)は、体の適応力が柔軟であり、気になった要因を一つ改善するだけで、見違えるようによく眠れるようになることもあります。
しかし、40~50代と年齢があがるにつれて、不眠の原因が複合的な要因からなっている場合が増えてきます。
環境要因の一つだけを改善しても、なかなかぐっすり眠れるようにはなりません。
以前も書いたように、「外堀をひとつずつ埋めていくアプローチ」を地道に続けていく必要があります。
まずは、寝室回りの環境要因に着目して、ひとつずつ改善してきましょう。
改善していった手数だけ、自分の中での安心感が増すことになるので、これもよく眠れる要素になります。
寝室に関しては、温度、湿度にも気を配りましょう。
私は冬場の空気が乾燥する時期は、加湿器を使うようにしています。
喉がからからに乾いて 夜中に目が覚めてしまわないようにする効果があります。
また、夏場は、暑くて眠れなくならないよう、クーラーも活用するようにしています。
暑い時期は、温度を28度くらいに設定して、おやすみモードを使って連続運転しています。
以前に、タイマーを使ったこともあったのですが、クーラーを停めたときに予想以上に暑くなって、目が覚めたことがあったからです。
このあたりは、各自の住環境と、自分の好みというのもありますから、ある程度試行錯誤しながら、心地いいパターンを探していくのがよいでしょう。
室温、それに応じた布団をはじめとした寝具のチョイスを工夫して、自分が眠りやすいと感じる温度に調節していくことが大事です。
季節によって温度の変化は大きく、季節の変わり目は急に寒くなったり、寒暖を繰り返したりします。
自分なりに温度について工夫してうまくいったと感じたことは、日付とともメモしていくとよいでしょう。
メモ書きでもいいので記録に残していくと、それが上手に眠るためのノウハウとして活きていきます。
- 作者:臼井 由妃
- 発売日: 2019/09/03
- メディア: 文庫