前回記事に引き続き、心理カウンセリングの実体験レポートその11である。
「不眠克服」に向けた第一歩として睡眠日誌をつけるようになった。10 日記録してわかったことをまとめたい。
<目次>
1.記録を元に現状把握
「不眠」。熟睡感がない。夜中に目が覚めてしまい、再度眠れないことがある。
この悩みを克服するために、「自分でできる「不眠克服」ワークブック」に書かれていることを素直に実施する。手始めに、睡眠日誌をつけだした。開始してから10日経った。就寝時間と起床時間。その内、目が覚めていた時間、途中で起きた回数など、眠りの状態が数値で記録できた。まずは、自分の眠りの現状について把握し、改善に向けた行動につなげたい。
2.日誌をつけるだけで改善したこと
まだ、日誌をつけだしてから間もないが、現時点で以前より眠りが改善されたと感じる。
理由としては、
・「自分でできる「不眠克服」ワークブック」を読んで、睡眠衛生に関する知識を知り、行動療法により改善する道があるという安心感を得たこと。
・妻に悩みと取り組んでいきたいことを話したことから、理解を得て安心感を得たこと。
・寝る前に寝床で読書をする習慣をやめた。そのことより、布団に入ることと寝ることがダイレクトに意識下で結びつけられよく眠ることができるようになった。
ことなどがあげられる。
10日間の記録では、夜中に目覚めた回数は2~3回。平均で2.2回。
以前は3回の方が多かったように感じたが、2回でおさまるようになってきた。夜中に目が覚めてなかなか再入眠できなかった日が10日の内、3日。この3回は、「「不眠 克服」ワークブック」に従い、別室に行き、本を読んで気持ちを落ち着かせてから再度寝付いた。
自分でできる「不眠」克服ワークブック:短期睡眠行動療法自習帳
- 作者:渡辺 範雄
- 発売日: 2011/08/10
- メディア: 単行本
3.自分の感覚とデータの違い
10 日の内、半分近くの日で早朝に目が覚めて、うつらうつらと眠れない感覚があった。眠れない感覚や、悩み事が頭に浮かんで、それをまた片隅に追いやってという心の中での動きを感じており、自分では眠れていない、つまり起きてしまっている感覚である。しかし、活動量計のデータでは「眠り」となっている。客観的には眠っているようにみえるが、本人の知覚では起きてしまっていること。このような症状は特にシニアの人に多いパターンで、「睡眠状態誤認」「逆説性不眠」と呼ばれるそう だ。 このことは、「「不眠克服」ワークブック」に加え、副読本的に読み始めた岩波新書「不眠とうつ病」に書いてあった。 まだ、この状態の原因ははっきりわかっていないそうだが、睡眠薬治療より、現在取り組んでいる行動療法の方が治すためには効果があるとのこと。
自分の知覚の問題ではあるが、早朝、眠れずに「うつうつ」としてしまうのは、辛い。原因はわからないものの、今回の取組みにより治る可能性が見えたので、やっていることを信じて続けていくことにした。
- 作者:清水 徹男
- 発売日: 2015/08/21
- メディア: 新書
(「実録 心理カウンセリングを受けてみた」シリーズ、次回に続く)