映画館で鑑賞中に、うとうとと寝落ちしたことがある。それは鑑賞態度として失礼にあたるかを考えてみた。
以前、プラネタリウムで宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」という映画を鑑賞した。幻想的な雰囲気で、作品世界をよく表現していると感じた。
しかし、すてきな作品だと感じていたにもかかわらず、作品後半でウトウトと寝落ちしてしまった。気づいたら館内が明るくなり、「あれっ」と驚いたものだ。
映画が退屈で寝てしまったのなら納得できるが、全天球型のスクリーンに映し出される、銀河鉄道の世界は雰囲気がよく、心地よく感じていたので不思議に感じた。
寝落ちした理由としては、
・プラネタリウムでの鑑賞だったので、椅子が大きくリクライニングしておりリラックスしていた。
・作品の舞台は夜であり、画面が暗く、眠気を誘った。
ではないかと考えた。
しかし、作品に魅了されつつも寝落ちしたので、それ以外にも原因があったと考える。
幻想的な雰囲気であったので、見ているうちにリラックスしていき、夢を見ているような状態になった、とも思う。それであれば、映画表現が、自分の深層意識まで届いたということなので、寝落ちしたことが鑑賞態度として失礼にはあたらないと感じた。
機会があれば、同じ作品をまたプラネタリウムの画面で鑑賞してみたい。また寝落ちしてしまいそうだが。
- 作者:賢治, 宮沢
- 発売日: 1989/06/19
- メディア: 文庫
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