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「会社を出るときに、仕事のことをリセットする方法」実践編。私が日々やっている3つのアクション。

職場を離れたら、仕事上での考え事をきっぱりリセットしたい。

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私は気持ちの切り替えが下手なのか、仕事の考え事、職場の人間関係の悩みなどを引きずることが多かった。職場を離れる際に、仕事をリセットする工夫を試みてきた。私が実際やっている日々の行動の内で、工夫して効果があったことを事例として紹介したい。

なお、以前の2記事も併せて参考としていただきたい。

職場を離れたら仕事のことは忘れよう。新しい価値を生み出すために気持ちを切り替える。
悩み事のリセット方法。無理に打ち消さず、自分の呼吸に意識を向けてみよう。


<目次>

1.まず、「会社員としての自分」と「個人としての自分」は別物という基本概念をしっかり認識する。

「仕事」の考え事、悩みなどを「プライベート」の場に引きづらないことを考える場合に、自分にとって「仕事での私」と「個人としての私」の線引きが、どう意識されているのかを点検すべきである。人間は所属する組織や階層などに帰属意識を感じる一方で、個人の思考の範囲に至るまで強い影響、制約を受けている自分では無意識であっても、「一会社員としての私」という前提で物事を捉えている。特に、日本では「個人としての私」という概念が欧米より弱いため、会社組織や地域、階層、家族といった集団により影響されやすい。

こうした前提を踏まえた上で、「自分という存在、思考」というものは、まず「個人としての私」に帰属していることを強く認識するべきである。そして、労務を提供する上で必要な部分(時間)だけ、会社に対して「仕事の私」を提供しているのだという構造をしっかり理解しておく。職場を離れれば、「仕事の私」は一時「電源オフ」して、「個人の私」をベースに考えたり、生活をすればよいという基本概念をしっかり認識するべきである。

2.仕事のことをリセットする具体的なアクション

上記の基本概念に立ったうえで、仕事の考え事をリセットする具体的なアクションを工夫して実行する。私が実践している3つのことを以下に紹介する。

2.1 仕事に区切りを設け、書類などを整理しておく。自分あてに引き継ぎメモを書く。

仕事は1日の終わりに区切りがつくものもあれば、課題として残っていくものもある。私は、1日の仕事を終える際に、「区切り」「段階」を意識して片付けるようにしている。「区切り」の状態を自分に認識させるために、書類の保存やパソコンのデータ保存の仕方をできるだけ整理整頓した状態で終えるようにしている。次の日に、仕事のことは一度リセットした自分がやってきても、「区切り」の状態から円滑にスタートできるようにしておくのだ。職場を離れたら仕事に関する記憶は断絶されることを前提に、ノートに気になることを書き留めておく。週末などは、メールで自分宛に「引き継ぎメモ」を送信することもある。こうした行動で、「仕事のことを忘れてもいい」状態にしておくのだ。

2.2 会社の敷地をまたぐ際に、「出たぞ」と自分に言い聞かせる。

会社を退出する際、会社の敷地から公道に出る境目をまたぐ瞬間を認識するようにしている。敷地を出た瞬間に「仕事の私」から「個人としての私」に100%切り替わるように自分に言い聞かせるのだ。その瞬間にいつも「出たぞ」と自分に声かけをしている。こうして物理的な境目を視覚的にも認識することを強調し、強制的にリセットを自分へ印象付けているのだ。

2.3 歩く道中で、呼吸に意識を向け「何も考えない」区間を設ける。

会社を出て駅に向かう道のりでは、大きく腹で呼吸を行い、呼吸に意識を向けている。この区間では他に何も考え事をせず、呼吸することと歩くこと、自分の体だけに注意を払っている。意識的に「何の考えない」区間を設けているのだ。この区間は自分では「無菌区間クリーンルーム)」と呼んでいる。仕事の考え事などを洗い流し、いったん自分の思考をシャットダウンし、身体の動きのみを追うことにしている。この後に、「個人の私」に切り替えて立ち上げていくイメージである。

なお、上記の「手続き」を経ても、帰宅後に仕事の考え事が浮かんでくることはある。その場合は、以前書いた記事の通り、都度、呼吸に意識を向け、頭の中をリセットしている。

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3.まとめ 独立した個人であるという認識と、身体的アクションを伴った切り替えを組み合わせる。

会社と個人との間で、気持ちの切り替えを上手に行うためには、まず、自分が「独立した個人」であるという強い認識を持つべきである。生きていく上でベースとなる「自分」はどうあるべきか、といったことを再考してみよう。組織への帰属意識は大切であるが、必要以上に引きづられるべきではない。

基本概念が整理できたら、自分なりの切り替えのアクションを考えていく。これは、できるだけ物理的、身体的行動を伴ったアクションとすべきだ。身体の動きも使って、思考の切り替えをすることで、心理面も効果的に変化する。自分なりの「儀式」を作って、日々繰り返しをしていけばよい


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